表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/254

65. 成果とレベルの概念



 地下迷宮での成果を確認し、休息をとる為一行は、マリーゴールドの別荘へと向かった。


 ダンジョンキーを確認した際に、最高到達階層が三十階層に更新されていた。

図らずも深部への進撃が成された事で、三十階層まで転移扉での移動が可能となった。


 レベル上げの成果を確認する。

豊+1、ロシィ+2、ルル+2

ギャリオン+3、マリーゴールド+1

という結果になった。


「一日潜っただけでこの結果だ。何日か効率良く潜れば、更にレベルアップは望めるだろうから、気合い入れて行こうぜ!」


 豊は効率という点に関して、前々から考えている事があった。

「マリー殿、この世界にはレベルという概念により、人々の強さは命運付けられている訳なんだが……」


「どうした? またトンデモナイ発想か? 一応聞いてやる」


「職業や称号によって、レベルアップ時の能力値ステータス上昇値が変動したり技能スキルによって補正ボーナスが生じたり、効率が倍加したりなどの要素は無いのか?」


 以前に豊は、称号【炎の料理人】の取得により【迸る煉獄】がアンロックされる経験をした。それ故の発想である。


 彼の疑問に、しばし考え込むマリーゴールド。


「私にも覚えがある、確かに師の下で修行を積んだ際や、【金の魔術師】と呼ばれる様になってからは、技能スキルの覚醒や能力値ステータスの伸びが良くなっている。ユタカの言う【称号】という要素には、何らかの向上補正エクストラボーナスが加算されている可能性があるかもしれない……」


「言われてみれば、オレにも覚えがあります。【黒鉄の竜巻】と呼ばれ始めてからはレベルカードに表示されていた技【回転斬り】が【竜巻斬り】になっていましたし、発動条件と威力が段違いになっていました」


「ロシィもルルちゃんと仲良くなってから強くなったよ〜!」


「ルルもそう感じるケロ。本来ルル達は【プロテクション】を使うような種族じゃないケロ、きっとロシィとの繋がりがあったおかげケロ!」


「マリー、歴史上レベルって、最大値が明らかになった事はあるのか?」


「昔読んだ文献には、オリジン大王がレベル九十八であった事が記されていた。私はこれ以上の高レベル者の情報を持ってない」


「二千年生きた人物が、九十八止まりという事は……。僕たち人間の限界はひょっとしたら早いのか?……コレはもしかしたらまずいかもしれない……。向上補正ボーナスに成り得る条件が明らかになれば、低レベルからの効率化が可能になるか……? 一旦レベルアップ作業は停止するべきかもしれないぞ」


「またしてもユタカには固定観念を覆されたな……オリジン大王はこの事に気が付き二千年を生きた事で、亡くなる際に神になったのかもしれん。きっと他にも要素が隠されているに違いないだろう……!」


「うーん、そうなるとオレ今回は三もレベルアップしちゃいましたよ。何だか勿体無かったかなぁ……」


「私が知る限り、レベルが下がるなんていう事象は未だ嘗て発見されていないが、絶対に存在しないという確証もない……何か要素があれば良いのだが……」


 発案が止まり長考をしていると、もはや聞きなれた通知音が響き渡る。

【プルルル……プルルル……ガチャッ、あっ、女神様丁度いいとこに】

黄金の受話器が神々しく顕現する。


『なになに? 丁度? 私の噂してたり? 絶世の美少女神とか?』


「女神様の外見からなら分からなくもないですが、今はそういう話ではありませんですぞ」


 豊は、女神フォルトゥナに世界における、レベルの概念に対して、疑問を投げかけた。女神はその辺りを世界を創る際に設けた、レベルを司る神【コスモライブラ】に一任していた為、詳しくは知らない。【称号】や特殊な技能スキルによる、レベルアップ時の能力値ステータス向上補正ボーナスについては明らかになった。


「やはりユタカの考えは正しかったようだな、こうなれば技能スキルの開花と称号の取得を行い、レベルの概念を確立させてから鍛えた方が良さそうだな」



『コスモライブラは今のところ、一部民族の間でちゃーんと祀られているから、直接会いに行ってきたら良いんじゃない? 私の使徒だったら顕現してくれるはずよ』



「女神様って、やっぱり女神様だったんだなぁ……!」


『何よそれぇ! 私に威厳がないみたいじゃない!』


『フォルトゥナ様、お時間ですよ』


 フォルトゥナの背後からリアーラの声が聞こえる。

その感情が込められた声から察するに、相当数の仕事が蓄積している事だろう。


『おっ、ヤッベ! ちなみに今は十四パーセントまで回復したわ。それじゃあ引き続き頑張ってね〜〜!』


【ガチャ、ツーツー……ツーツー】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ