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55. 次なる目的地は



大猿を倒した後、両国砦に魔物が押し寄せる事はなくなった。



甚大な被害を追った両国砦であったが

フォルトゥナ教団の支援もあり、徐々に本来の状態を取り戻していく


 あいにくと戦いの際に亡くなった人達も多数いたが

教団がいなければ全滅していただろう。

 両国砦の代表2人は豊達に感謝をし

マリーゴールドには約束の報酬、金貨20枚に色を付けた額が受け渡された。


結果を言えば、彼女は苦労に見合わないと後から愚痴をこぼしていた。


 今回の大猿二体を始めとした襲撃は両国にも報告されるとの事

マリーゴールドの見解では、あの大猿の発していた魔力が

他のモンスターの闘争本能を焚き付け

領域内に陣を張る両国砦へ攻め込ませたのだという。


「確証はないがあの猿だけが実力体格知能と他の奴らとは格が違った、それにあの変化……同種を喰らって即座に変化するなんてのは私は知らん、今までの例になかった全く新しい魔獣だ」


「オレ達、変化後の大猿には手も足も出ませんでした……あれだけ恐れられていた嵐蛇よりも更に上がいるだなんて……恐ろしい話です……ユタカさんがいなければ今頃我々は……」


「とにかくだ、両国は互いの大将に報告を出し、各地域に警戒を出してくれ。あんな化け物がゴロゴロいる事はないかもしれんが用心に越した事はない」


話を終えて司令室を後にする


砦内では腹を空かせた両国の戦士達が豊の料理を待ち望んでいた。


「紅の料理人なんか急激に痩せたな」

「あの猿の化け物を倒す際に魔術で消費したらしいぞ」

「前の方が愛嬌はあったが今じゃあすっかり男前だよなぁ」

「お前、そんな趣味が……」

「褒めただけじゃねえか!やめろよ!」

「ひぇ〜怖い怖い!」


【時を駆ける創造】で料理を作る

少ない材料で一気に作れるこの術は大勢の人の心と胃袋を掴んだ

ロシィにギャリオンも懸命に配膳を手伝っている。


 今日はロシィの為に素材を提供してくれた全員に豊からの礼として

クリームシチューが振る舞われた。

バターとチーズと牛乳は【過剰なる糧】から出し

他はこの世界で採れる野菜と【おいし草】を加工した塩胡椒を使い

 救いの村から持って来た小麦粉で作ったクリームシチューは

全員を幸福にするだけの力があった

皆気がすむまでシチューを楽しみ

語り合い、笑いあった



夜になり用意された部屋で休んでいた豊達は今後のいく先を話し合っていた


「今回の事で力不足を実感した」


モンスター討伐により全員のレベルは上昇していたが

今戦ってもあの変化した大猿に勝てる気がしないとギャリオンはこぼした。


皆の足を引っ張り一度命を失いかけたロシィも口を紡いだままである

それはマリーゴールドも同じであった


「今後を考えて一度本格的な修行を挟み戦力の向上を図ろうか?」

 豊の提案にロシィとギャリオンは賛成したが問題は場所

今のギルダム王国に嵐蛇を超え大猿に匹敵する魔物は存在しない

いたとしてもそれは大猿の様に変化を遂げた種か

以前に戦った剣牙獣の様な変異種くらいしかいない


「だとすれば方法はひとつ、ギルダム王国を出て獣の国へ渡るしかない!」


マリーゴールドの発案で

フォルトゥナ教団は活動地域をギルダム王国から

獣の国【パシリカ】へと移す事となる。


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