表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸福のカタチ(仮)  作者: 華咲薫
1/1

00.プロローグ

「――君」


 まだ昇りきっていない太陽が、それでも世界を鮮やかに演出する。


「――崎君!」


 雲一つない空。青い、どこまでも青く吸い込まれそうな空。澄み切ったその情景の影響か、柄にもなく僕の心も高揚していた。これからの生活に。これまでと決別した、新しい人生に。


「――神崎君!」


 だから、その声に反応してしまった。透き通るほどに美しく、けれども力強く僕の名前を呼ぶ声に。


「神崎君……だよね? 久しぶり。私のこと、覚えてる?」


 振り返った僕の目には、柔らかな笑顔を浮かべた少女が映った。ああ、忘れるはずもないさ。



 君は、





 僕が、







 ――最も憎んだ、人なのだから。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ