表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月のポエム  作者: 岩本翔
7/36

月光の街7

「分かったよ、母さん、僕は死なないから、心配しないで。母さん…」とヒロは母に語りかけた。

殴られ、蹴られて意識が遠退く中、ヒロはそのまま満月の心の時深く懐に抱かれ、ベッドに横たわった。





そのベッドの温もりが母の手の温もりとなってヒロに語りかける。




「ヒロ、満月の温かさを持った心の持ち主など、この世にはいないのだよ。ヒロ、母さんでさえ、本当のお前の苦しみは分からないのだから、ヒロ…」




時おり母の声が自分の心を殴っていると感じ、何処か遠くで痛みを感じるのだが、ヒロは切なくその痛みを振り払い、優しい口調で母に語りかける。




「母さん、今母さんに語りかけられても、それは僕の満月さんに対する失恋になってしまうから、心が痛くなってしまうので、母さん、今は満月の優しい声で語りかけるのは止めてくれる。母さん、お願いだから…」





母が白く染まるヒロの心を支える月光の温もりとなり相槌を打ってから答える。





「ヒロ、満月さんに殺されて、けして死んでは駄目よ、ヒロ、お願いだから死なないで、母さんの許に戻って来て頂戴、ヒロ…」





ヒロが遠い痛みに涙ぐみながら答える。





「分かったよ、母さん、僕は死なないから、心配しないで。母さん…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ