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月光の街6
その笑い声を号令にするかのように、満月の配下達が一斉にヒロに襲い掛かった。
クラブムーンライト源氏名満月が配下のつわもの共を従え、悠然と歩いて来て立ち止まり、ヒロに対峙して言った。
「あんたか、隣町のキャサリンの刺客は。しかし随分と貧相な刺客ではないのかしら。私満月も見くびられたものだね、しかし」
ヒロが満月からカッターナイフを抜くようにカッターナイフを身構え言い放った。
「すいません、満月さんですね?」
満月が笑い答える。
「満月はあんたがリュックサックのように背負っているのが満月だけれども、刺し殺すという意味合いでは私かもしれないわね」
ヒロが険しい顔をして反論する。
「からかわないで下さい。貴女はムーンライトの満月さんですよね?」
満月が自転車の軋む音を立ててから答える。
「そう、確かに私はムーンライトの満月だけど、だからどうするわけ?」
ヒロが毅然とした口調で叫ぶ。
「殺します!」
満月の取り巻き達が、その迫力の無い叫び声を聞いて、声を揃え笑った。
その笑い声を号令にするかのように、満月の配下達が一斉にヒロに襲い掛かった。




