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月のポエム  作者: 岩本翔
33/36

月光の街33

「残酷に殺される為にキャサリンと満月にもう一度会って、キャサリンの言う殺人遊戯を完成させるべきだね、ヒロ。それしか満月に至る道標は無いのさ」とマスターは言った。

語呂合わせするかのようにマスターが言った。





「裏としての狂気の中の狂気が玩具の街に繋がる道標か…」





ヒロが尋ねる。





「マスター、僕はどうすれば良いのですか?」





マスターがヒロを真っ直ぐに見詰め言い放つ。





「ヒロ、君は傷付く事を恐れる余り、正道たる道標から外れてしまったと思うんだ」





ヒロが戸惑い顔をして尋ねる。





「それは傷付く事を恐れて逃げれば、玩具の街に繋がる道標から遠ざかるという意味ですか、マスター?」





マスターが恭しく頷き答える。





「そうだね、キャサリン達が仕掛けた殺人ゲームの中を傷付き満身創痍になるべきなのに、ヒロ、君は傷付く事から逃げてしまったのだよ、きっと…」





ヒロが鼻をすすり涙目をして尋ねる。





「狂気の中の正気というのが満月と一体化する事に対する裏目であるならば、僕はもっと傷付く為に何をするべきなのですか、マスター?」





マスターが無機質な遠い眼をしてから答える。





「殺人ゲームというのはつまり遊戯の一環だから、ヒロ、君はその遊戯の中で満月に至る賭けとしての裏目を出してしまったから、ここで改めて傷付く為に仕切り直すべきだと思うんだ」





「改めて仕切り直すというのはどうすればいいのですか、マスター?」





マスターが瞬きを繰り返してから断言する。




「残酷に殺される為にキャサリンと満月にもう一度会って、キャサリンの言う殺人遊戯を完成させるべきだね、ヒロ。それしか満月に至る道標は無いのさ」

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