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月のポエム  作者: 岩本翔
29/36

月光の街29

「行くべきだね」とマスターは言った。

ヒロがマスターに尋ねる。





「やはり殺人ゲームの一環だと思うのだけれども、マスター、僕は行くべきなのでしょうか?」




マスターが答える。





「アライグマが出没するのだから、賭けを介した殺人ゲームの一環である事は間違いないと思うよ、ヒロ。但しそれは玩具の街に行く為の初めから定められた運命の踏襲だし、それに満月に対する独楽を回す角度というか、そこで独楽を回せば、狂気の中で正気を見出だした方便は自ずと分かると思うんだ。ヒロ」





ヒロが青ざめた顔付きを顕にして再度尋ねる。





「相当数のアライグマがいると思うのだけれども、鉢合わせしたらアライグマは襲い掛かって来るのですかね?」





アイスピックで氷の塊を真っ二つに砕いてから、マスターが答える。





「アライグマは見た目よりも遥かに獰猛で、噛まれると様々な感染症に罹る可能性があるんだ。だから鉢合わせしたら退治するとかではなく、木に登るなりしてやり過ごした方がいいと思うんだ、ヒロ」





ヒロが会釈してから言った。





「分かりました。マスター」

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