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月のポエム  作者: 岩本翔
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月光の街22

そうヒロは苦痛と恐怖感に顔を歪めながら切迫した状況の中、考えた。

眩しい程の満月の静止画像を直視しながらヒロはまんじりともせずに考える。




ヒロに自分が狂っているという自覚はない。




だからこの狂気の沙汰とも言える状況の中で己が正気に戻るというその言葉のニュアンスが全く分からない。





自分の今ある思考信条や行動をキャサリンは細部に渡りつぶさに言ってのけた。





それは取りも直さず、キャサリンと満月が、この殺人ゲームを愉しむ為に組織立って自分の身辺調査をした事が類推推察出来るとヒロは考える。




ヒロは満月の静止画像を凝視しながら考え続ける。





崇高なる殺人ゲームの魂を満月のエセ愛に売り渡した大罪というキャサリンの言葉を思い浮かべ、そのまま満月の静止画像を見詰めると、ヒロはマスターの言った言葉である「独楽の逆回転」という語句を直感的に結び付けた。





崇高なる殺人ゲームの魂を満月のエセ愛に売り渡した大罪。静止画像としての満月。そして独楽の逆回転という語句には全く因果関係脈絡が無い。





その脈絡の無さを時間が無くなる恐怖感に結び付け、ひたすら苦しみ抜けば、死中に活を見いだせるのかではないかと、ヒロは考える。





暗がりの中、眠る事も許されず、身体の自由を奪われ、時間感覚が失せて行けば発狂し、やがて狂い死ぬ事は眼に見えている。





その前に大罪、満月、独楽という脈絡の無い狂った語句の中から、己の生還に結び付ける何かを探し出さないとならないだろうと、そうヒロは苦痛と恐怖感に顔を歪めながら切迫した状況の中、考えた。

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