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月のポエム  作者: 岩本翔
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月光の街21

「トイレの時は必ず声をかけろよ。もし漏らしたらお前を八つ裂きにするからな。覚えておけよ」と見張り役がヒロに向かって言った。

部屋から出る時、キャサリンが付け加えるようにヒロに向かって言い放った。





「トイレに行きたい時はドアの外にいる見張り役に声をかけて頂戴」





そう言ってキャサリンが出て行った後、坊主頭の厳つい見張り役がおもむろに入って来て無表情に四方の暗幕を引き、部屋を暗くしてからリモコンを手にして、ヒロの正面にあるテレビをつけた。





するとキャサリンの言葉通り、画面に満月の静止画像が大映しとなり、その眩しい明かりが苦渋と苦痛に歪むヒロの顔を照らし出した。





見張り役がドアを開き、廊下に出ようとして不意に足を止め、立ち止まり、振り向いてヒロに念を押すように命令を下した。





「トイレの時は必ず声をかけろよ。もし漏らしたらお前を八つ裂きにするからな。覚えておけよ」

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