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月のポエム  作者: 岩本翔
17/36

月光の街17

ヒロが人形のような目付きをして答える。

退院し、満月の日を待つ間に母がヒロに話しかけた。





「ヒロ、告白するにしても、暴行を最小限に抑えるやり方は出来ないの?」





ヒロが答える。





「母さん、それは無駄な事だよ。僕は告白する限りは殺されそうになるんだ。それは僕の宿命なのだから、仕方ないのさ、母さん」




母がうろたえるのを何とか自制してから、眼を潤ませつつ言った。




「分かったわ、ヒロ。ただ人間に不死身は無いのよ。死は絶対の宿命であり、それを凌ぐ生命力というのは、母さん有り得ないと思うのよ、ヒロ?」





食事をとり終えたヒロが静かな佇まいで箸を置き、微笑みつつ答える。





「母さん、それが玩具の街に行き、満月の愛と一体化すれば可能になるのだよ。その理屈を分かって欲しいんだ、母さん」




母が眼に一杯の涙を目頭に溜めたままヒロの言葉を拒絶する。





「玩具の街というのは何処にあり、その玩具の街に行ってどうやって満天に広がる満月の愛と一体化するの、ヒロ?」





ヒロが人形のような目付きをして答える。





「それは僕には分からないのさ。ただ満月の女性に何度も愛を告白して、そして暴行を受け、何度も死地に追いやられた後、玩具の街に僕は自転車で行くのさ。母さん…」

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