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月光の街13
「正直な話し、どうやら恋心は失せたようです。マスター」とヒロは言った。
再度見舞いに来たマスターが言った。
「君の満月を好きになる気持ちに微妙な変化は無いかい、ヒロ君?」
ベッドに横たわったままヒロが考え答える。
「それは殺意を持っている満月さんへの気持ちですか、マスター?」
マスターが頷き答える。
「そうだね」
ヒロが瞬きを繰り返してから答える。
「殺意と言うよりも僕は満月さんに恋しているようです。マスター」
マスターが我が意を得たりといった表情を作り改めて尋ねる。
「ならば、君に満月さんを殺してくれと依頼した満月に似た心の持ち主に対する気持ちはどうだい?」
ヒロが黙考した後答える。
「正直な話し、どうやら恋心は失せたようです。マスター」




