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月光の街12
「いや、満月さんが逃げしまうのが最悪の事態なのだよ、母さん」とヒロは言った。
母がヒロに提案する。
「暴行を受けたのだから、然るべき態度で臨む意味でも、一度被害届を出したら、ヒロ。」
ヒロが拒む。
「いや、母さん、それは駄目だよ。そんな事をしたら満月さんが逃げてしまうし」
「ヒロ、でもこのままではあなたが殺されてしまうじゃない。殺されてしまう前に防止線を張っておけば、最悪の事態は回避出来るし」
ヒロが力説する。
「いや、満月さんが逃げしまうのが最悪の事態なのだよ、母さん」
母が不承不承頷き答える。
「分かったわ、ヒロ」




