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月のポエム  作者: 岩本翔
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月光の街11

必ず満月の女性の心を手に入れて玩具の街に行き、満月と一体化するのだとヒロは決意を新たにする。

ヒロは考え続ける。




幼稚園に行く直前、父が死に、涙も流さないままに隣にある魚屋で死んだ魚の眼が父の死そのものに感じて、そのまま幼稚園に行かなくなり、どういうわけか満月への憧憬が増した。





満月が出るのを待ち焦がれ、やがてその満月に恋をするようになったが、それを母は顔をしかめ諌めた。





「ヒロが憧れる満月はね、ヒロにとっては死んだお父さんの手招きなのよ。それが腐った魚の死を象徴する眼になっているから、けして満月には恋焦がれてはいけないのよ。ヒロ、分かるわね」




母の言葉に相反して、ヒロの満月に対する恋心は日増しに増大し、成人した後は、満月の心を持った女性に恋焦がれるようになって行った。





しかしヒロが恋した女性は皆ヒロに対して冷酷に振る舞い、ヒロは告白する度に手痛い暴行を受けていた。




何故女性が悉く自分に冷酷にするのか、ヒロには理解出来なかった。





それを考えながら、ヒロは決意を新たにする。





必ず満月の女性の心を手に入れて玩具の街に行き、満月と一体化するのだと。

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