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愛、故に起こる奇跡

私は母と同じ病になった。もう、歩けない。


「……フォーリア、魔法を使うから少し手を貸して。」


名医である母、コルフィーヌ。国内は魔物の侵攻で大変なのに、わざわざ国を抜け出して、病の治療にあたってくれている。…延命治療のようなものだが。


「お母様、インルビン様のことを聞かせてくれる?」


「良いわよ。」



■母から聞いた話


私の母、ミンナスは、インルビンに命を捧げて人間界を去った人でね……。



【花に光を】


一輪の今にも(しお)れそうな花。その花に、月は希望を感じていたので、光を届けました。歌となった光は、花に降り注ぎ、花は元気になったのでした。



私の親友が16まで生きたのは、こういう理由があったからよ。

…貴女の場合はもっと特別な理由があってね。


【ありえないことが起こった話】


(インルビン)の中には2つの異なる命が存在していました。それは、光と闇。対抗しあう勢力が、狭い所で存在する状態。危険な状態の中、花はそれでも生き続け、命が終わる間際に光と闇を分けたのでした。



「……これで話は終わりよ。親友が生きた人生の一部と、貴女が生まれてきた奇跡の話。」


子供を取るか、母体を取るか、そんな選択が無くても、生まれてきたことは奇跡。……この世に存在する人、全部。


「フォーリア、もう帰るけれど…いつでも呼んで良いのよ。眠らなくても、私は平気だから。」


「……ありがとう。お母様。」


毎日が奇跡。きっと誰でも、そんな日常がある。

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