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推理、開始

 アルバートが名前を挙げた、バーシャンという男について調べる為、カルーフ魔法道場に向かった。




 そこに着く少しの時間、当時の状況を整理したいと思う。




 事件が起こる30分前、僕は公園にいた。陽が落ちて人通りが少なくなる中、気持ちを落ち着かせる為に、少しだけ散歩をしていたのだ。



 この事を知っているのが、アルバートが挙げた例の”三人”である。バーシャンは、その内の一人と、深い関係があると聞いている。



 話を戻そう。公園の南口から出て500m程真っ直ぐ進んだ所に競技場がある。ここが、”犯行現場”だ。



 普段の人通りは決して多くなく、犬の散歩に来ている人が数人いる程度である。本当に、変哲もない広場だった。


 そして、30分後。会場で明日のミーティングをする為に、少し早く現地に到着した。

 ミーティングと言っても、コーチと僕の二人で対策を練るだけで、大した事ではない。


 その直後に腹を刺され、そこから先は、記憶がない。憶測だが、通り魔に襲われた時は、一人だった筈である。



 ミーティングについては昨日、選手寮のポスターに入っていた手紙で告げられた。その後、コーチにその事を伝えたが、身に覚えがない様子であった。




 そして、一つだけ重大な事を忘れているような気がするが、どうもそれが思い出せない。



 (今日の訪問で思い出せればいいのだが………)


 そうこうしている内に、道場に着地した。



「ハルビン、今日はまだ休講だよ。」


 玄関で、ほうきを片手に掃き掃除をしているマルナードと偶然鉢合わせ、少し動揺する。


「玄関掃除なんて魔法でやれば直ぐなのに、何でわざわざ自分で?」



「感謝の気持ちが伝わらないだろ!自分が使っている道具には、誠心誠意向き合いたいんだ。」



  やっぱり、マルナードの気持ちは分からない。


「見込みのある生徒がいるって聞いてね。バーシャンという魔法使いを知らないかい?」



 僕がそう言った後、マルナードは少し冷や汗をかいているようだったが、表情には出さずに、淡々と話続ける。


「ちょうど道場で自主練してるよ。見てみるかい?」





 そうして、マルナードの案内で中に入った。



「ハルビン。もしかして、あの事件の犯人探しをしてるのか?」


 単刀直入に、そう言われた。


「まぁ、もう手遅れかもしれないけれど、まだやれる事があるかもって思っちゃってね。」



「それ、誰に唆された?」


 僕の額に一滴、冷や汗がつたる。


「自分で決めたんだ。他人に言われたからじゃない。」



 ふとマルナードの方を見てみると、まだ冷や汗を掻いていた。


「バーシャンは多分、犯人探しを望んでないぞ。」



 そう云い残して、マルナードは僕を残して、足早に道場の扉へと向かって行った。





 


 













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