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ツクモ  作者: 誰か
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第一話『ツクモ』

「小さな幸せはね、お金で買えるんだよ!」


 黒縁の丸眼鏡と、明るめの黒髪をひとつにまとめた大きな三つ編みがトレードマークの柔和そうな雰囲気の彼女は、なのに、内に弁慶を秘めている。


 仁王立ちでぷんぷんしているので、


「次は、必ず、手土産を持参するから」

 

 と、なだめつつ、


「これを趣味で作ったの、凄いね」


 身長は1mちょっとくらいかな。


「このロボットの名前は?」


「ツクモ」


 ほうほう。


 見れば見るほど、めっちゃ虚無ってるなあ。


 つぶらな目がちょこんとついているだけのシンプルすぎるロボットの顔を見て。


「もう少しデザインにも凝ったら?、せめて、もっと愛嬌のある顔にしてあげればいいのに」


「この無表情なのがかわいいの」


 さようですか。


 僕は、心のなかで肩をひとつすくめてから。


「それで、このロボットは言葉がわかるって、本当?」


「どうぞ、話しかけてみて」


 それでは、まあ、失礼して。


「僕とおしゃべりをしてくれるかな?」


 ツクモは、コテン、と小首をかしげる。


「いや、このコ、わからないって顔をしてるけど?」


「もう一度、試してみて」


「君は、本当に人の言葉がわかるの?」


 ツーっと、目をそらすツクモ。


「ねぇ、なんかさぁ」


「何かな?」


「やたら表情が豊かなんだけど、このコ」

本日の18時30分に、二話目を投稿予定です。

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『HAKO NIWA シークレット!』
 みんな、宝箱には目がないよね?、実はノドも無いから喋れないし、手も出ない、それどころか動けないんだよ、箱だから。異世界に転生したら、私、宝箱になってた。現在、ダンジョンに閉じ込められているので脱出しようと思うのだけれど、一ミリたりとも動けない。でも、動けないなりに頑張って、なんとかレベルを上げる方法を見つけたりして。ただまあ進化先の候補が、寄木細工に、びっくり箱、魔法瓶・・・って、動けないよ!。あれっ、もしかして幸運値が低いとかない?。とりあえず、スキル【ガチャ】は、お願い息をして。これは、箱になってしまった娘の冒険譚。まあ、最初の小部屋から微動だにしていないのだけれど。どうにか工夫して生き残るよ!。追伸、どうも脱出の鍵はロボットが握っているらしいです。

 人外転生(みかん箱) + ガチャ + ダンジョンに置き去り + ざまぁ(軽微) + レベルアップ→進化 + 変形ロボット(ファンタジーです)

 短編ですので労力はそこまでかからないと思います。
『HAKO NIWA シークレット!』


『このヒロイン、実は・・・』
 SF?、ミステリー?、コメディ?、そんな感じの短編です。


『ほんのり、ほのぼのしてもらえたら嬉しいです』(ファンタジー、SF、ミステリー、日常系、色々あります、一話完結ショートショートコメディ集です)


『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
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『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
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