人物解説 ~第二十一話まで
第一話~二十一話までに登場した人物の紹介をさせていただきます。
実在の人物は<実在>、架空の人物は<架空>のタグを付けています。
実在人物でも設定は史実と異なる所がありますのであらかじめご了承ください。
【越中国】
◇神保長職<実在>
本作の主人公。物語開始時年齢おそらく十五歳くらい。
射水郡・婦負郡・砺波郡守護代、越中神保家当主。
史実では上杉や、後に織田に翻弄され神保家は衰退していくことになる。
本作では令和の時代から転生した意識を宿し、何とか生き残ろうと画策している。
行動原理はとにかく生き残りたいと言うところにあり、仲間を増やしたいと思っている。
後述の芳を娶り、隣国守護の義兄弟となった。
◇神保慶宗<実在>
越中神保家先代当主、個人。史実より一年早く死亡した。
◇神保慶明<実在>
長職の叔父で先の戦いでは守護畠山方…だった筈が物語には名前しか登場しない。
◇ママ上<実在>
神保長職の母の為実在の人物であるが、名前等一切不明の為、人物としては架空の設定を採用している。
嫁に来た芳姫が可愛くて仕方ないらしい。
◇芳<架空>
能登守護畠山義総の義理の妹で、神保長職と婚姻関係を結んだ。
結婚時十二歳であるが、精神年齢はもう少し若い。
とても可愛い。
人懐っこい性格で神保家中皆に可愛がられているアイドル的な存在となった。
◇狩野弥五郎職信<架空>
神保長職の小姓・近習。年齢は少し下。飯久保城城主狩野某の次男。
それなりに頭は良いようだ。部隊を率いる事もあるが大軍を率いるにはまだ実力不足だ。
◇狩野屋伝兵衛宣広<架空>
狩野弥五郎の叔父で氷見でそれなりに大きい商会を出している商人。
商才はあるが武芸はからっきしだったため、狩野家を離れ商人となった。
平成に変わったことから時代を遡ってきた。時代は異なるが未来人の為、長職が最も一緒に悪だくみを行う人物だ。
◇姜右元<架空>
明国出身の唐人。自発的かつ強制的に神保家・狩野屋に協力し、氷見にて薬種部門を任されている。
◇遊佐総光<実在>
能登守護代を務めたほどの名家の出身人物。
本作では旧主君畠山義総とは相容れなかったため、神保家へやってきた。
実力は高く越中守山城城主、侍大将を任されている。
最近神保家の色に染まり、コミカルな性格になってきたようだ。
◇平長光<架空>
平加賀守家の系統であり、寺に預けられていた庶子を遊佐総光が引き取り、郎党として越中に連れて来た人物である。長職から偏諱を賜った。
◇椎名新七郎慶胤<実在>
新川郡守護代で慶宗の盟友。史実では一五二〇年末に戦死するはずだが、本作ではその戦が無かったため生存している。思惑に差はあれど、基本的には味方である。
先の戦いで弟の長常と争い、現在も敵対している。
◇実玄<実在>
安養寺御坊に拠る、越中一向一揆の指導者。
本願寺の一門衆であるが、思惑は一致していない様である。
◇玄宗<実在>
安養寺御坊に拠る、越中一向一揆の指導者。
実玄の子である。
【能登国】
◇畠山義総<実在>
能登守護畠山家当主で史実では名君名高く、七尾の発展に注力した。
本作においても有能な人物であるが、目的の為には時には力づくの手段にも出るようだ。
義妹の芳を長職に嫁がせ、本領の南を安定化させた。義兄妹の仲は良い。
長職にも全幅の信頼を置き、有能な臣の遊佐総光を送り出した。
能登の名君の目は次はどこを見ているのだろうか。
◇畠山義元<実在>
畠山義総の養父、故人。
◇畠山慶致<実在>
畠山義総の実父。義元の死後に両国の二元政治を敷いていたが、義総によって廃され失脚した。
史実では廃されず病死したものと思われる。
◇畠山九郎<実在>
慶致の嫡男で義総の弟。父と共に失脚し、傍系に身柄預かりとなっている。
史実では加賀に出奔し、主家に敵対した。本作では出奔していないようだ。
◇遊佐総光⇒越中へ
◇隠岐統朝<実在>
義父・義元の代から能登畠山家に仕える忠臣で、本作でも義総を良く支えている。
◇神保総誠<実在>
長職の叔父で能登畠山家に仕えている。史実では第二次畠山七人衆にも数えられていたようだ。
【越後国】
◇長尾道一丸<実在>
長尾家嫡男、後の長尾晴景である。史実同様に病弱であったが、神保家が送った丸薬で健康を取り戻しつつある。長尾家中に置かれている立場に不安を抱いており、長職とは別の意味で生き残りを図りたいと思っている。長職の前では本音で話せるらしい。
◇長尾為景<実在>
道一丸の父で、長尾家当主。強力な軍を率いて越中を圧迫した。
本作ではどうやら道一丸の事はあまり信を置いていないらしい。
史実とは違い対越中の戦が中断した状態になっている。
この次の相手は一向一揆か、揚北衆か?
◇中条藤資<実在>
揚北衆と呼ばれた越後北部に割拠した国人領主でありながら、政治的には父・為景と同盟関係にあった武将である。七尾訪問では道一丸の目付として同行した。
某ゲームではなぜか顔グラがおじいさんである。




