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瑠璃の輝き。  作者: イヌ汰郎
第一章:今のための過去のお話
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三対一開始…と終了

 初めてダメージを叩きこんでから約三分。追加で攻撃を当てた回数は十六回…なのだが、全くダメージが入っている気配がしない。

 こちらは今のところ夏将軍がほとんど引き受けてくれているのもあって私は攻撃を食らっていないが…


「『衝風槍しょうふうそう』…『岳絶がくぜつ』、『スプリングス・ピアス』…『舞閃まいせん』、『雷來らいらい』、『マグ二ス・セクショス』、『禅迅ぜんじん』…」

「ちょっと技の引き出しが多すぎやしませんかッ?!」


 スキル振り回しスキルスキル突き三段突き、などなどetc…

 知らないスキルと間に挟んでくる読めない通常攻撃の連発で自分を狙っている攻撃ではないとしても避けの動作がどうしても多くなり、攻撃の機会が少なくなる。

 隙を見ては攻撃を叩き込んでいるもの____


辰式たつ登り龍(のぼりりゅう)

「『アノマス・ウィルシュ』」


 私の刀もエリスの斧も掠る程度でほとんど避けられる。

 シセラは特段速いわけでもなく、感触的に特別に堅いわけでもないが攻撃が当たらない。

 恐らく彼女も私と同じ(・・)だ、私がこの体(アバター)を纏っているように、彼女もまたあの体(機械)になる前の技術で戦っている。


「…やはり斧は合いません」

「やっぱり?!生憎と誰も槍なんて持ってなくてさ!」

「四分経った!」


 そうこうしているうちにヘイト強制...強制といっても若干狙われやすくなるくらいのようだが、が残り一分になってしまった。強制ヘイトが切れたなら一番倒しやすい相手に向かってくるだろう。

 エリスは多分狙わないだろうし、現状夏将軍も崩せそうにないので恐らく私だ。

 そうなる前に一撃は入れておきたいが…


「……隙が無くなってきたな」

「対応されてるね、時間あんまりかけないほうがいいかも……アレ試してみるか〜」


 武器を刀……こっちは《海》かまぁどっちでもいいが、片方だけ納刀状態にする。

 今所持しているスキルには同時発動出来るものは無いが、このスキルの動きはある程度自由だ、合わせ方によっては色々出来る。

 ……シセラの視線から私が外れた、今だ。


「______『アンプトン』、巳式()抜蛇閃(ばつじゃせん)


 居合切り。《地》を地面に突き立て《海》を納刀状態からの高速抜刀で多分一番速い技にアンプトン…武器を振り抜き速度と威力を上昇させるスキルを合わせた。


「ッ!」


 驚きだ、完全に隙をついた一撃だったのに対応してきた。振り向きながら『海』を防ごうと槍を向けてくるが__こちらの方が一手速い。ガリガリと音を立て柄の部分を擦り、左腕を削ぎ落とした。


「グッ...流石に...!」

「痛ッッたい!...足癖悪いね!」


 腕を削がれたことなど気にも留めずに私を蹴とばし再び槍を突いてきて槍が私に突き刺さる_


「……っだらぁ!」


 その直前夏将軍の鎖が間に入り槍の軌道を逸らす。


「煩わしい...!」

「結構いい感じに入ったんじゃない?」


 見るとシセラの左腕は金属骨格と配線が剝き出しになっており彼女が機械だということを実感とさせる。

 

「蘭影」

「『郭洛(かくらく)』」


 唐突に短い言葉を発したシセラ、それに返事をしたのはその場にいた四人の誰のものでもない五人目(・・・)の声。

 直後夏将軍が紫色の球体に包まれて消滅した。


「え?死んだ?」

「死んではいません…『郭洛』は自身と対象を強制的に異空間へと転送するアマツの術です」

「誰が…」

「蘭影。隠密や潜入に特化しています。彼女は攻城戦には最適なはず、何故ここに残っているのか...」


 ともあれ夏将軍が居なくなったということはヘイトも切れ盾役も居なくなったということ。


「やっぱ私の方来ますよねぇ!...舐っめんな!こちとら人型相手に数年やってきたんだ!」


 迫る穂先を刀で弾く、左腕が損傷しているからかそこまで早くはないのが僥倖だ。見てからパリィができる。


「やっぱりいい武器だ、丈夫で軽く、癖も無くて扱いやすい」


 この武器...《地》と《海》。かなり使いやすい。本来の性能より低下している模造品とやらでこれなら本物が欲しい所だ、既に失われているらしいのでどうしようもないが。


「やはり貴方が一番やりづらい。堅牢な訳でもなく、素早い訳でもない……向こうで身に着けたものですか」

「まぁ十数年やってるからね」

「その程度で対応できるものではないと思いますが…まぁいいでしょう」


 シセラが槍を構え直し私を見据えて一言。


「貴方を先に潰す」


 それに対し気を引き締めた私に…ではなくエリスに向かって蹴りを繰り出した。

 油断していた…わけではないだろうが意表を突かれたエリスは壁に吹き飛ばされる。そのままシセラが手をかざすと壁面から柱と鎖が飛び出しエリスの動きを完全に封じた。


「ぐっ…」

「…あらら?」

「さぁ一対一です」


あらららら?これってかなーりまずいのでは?

三対一でアレ(左腕)しかダメージ入れられてないのに一対一とか無理ゲーでは?

衝風槍 着弾点に衝撃と若干の風属性ダメージを発生させる、槍系統装備時威力上昇。

岳絶 槍の一点突き。低確率で武具の耐久値を一定値削る

スプリングス・ピアス ねじりながらの刺突貫通攻撃。

舞閃 四回の振り回し攻撃、武器の先端が見えにくくなる効果付き。

雷來 二連突き、追加で雷ダメージ発生。

マグニス・セクショス 鈍器系統専用、衝撃破の防御貫通攻撃、石突での使用可能。

禅迅 高速の一回薙ぎ払い攻撃、溜めにより威力上昇。

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