特攻部隊(二人)現着
ヴォルクスに掴まれ早数分。
既に街も機械兵軍団も見えなくなり森の上空へと差し掛かっていた。
「攻撃してくるかと思ったけど…何もしてこなかったね」
「だな、何をしてるのかはわからんが…まあしてこないならそれに越したことはない」
『おそらくはシセラが止めておるな、目的は分からんが』
「…あの人って最終的に何が目的なの?」
『シセラか?…エリスから聞いておるのではないのか?』
「マルトだっけあの人に聞いたよ。なんか昔に帝都を滅ぼした元凶?が復活しそうだから戦力を整えてるんでしょ?その敵って何さ、勝てないような相手なの?」
『あまり話すべきことでもないが…まぁ話しておこうかの。始まりは帝都が堕ちるより7年前じゃ、北部の街が正体不明の魔物に襲われ次々と陥落していった。それが【骸蟲】』
「骸蟲?」
『うむ、あの町の近くにも一種おるじゃろう…【過食骸蟲】じゃったか。『皇』と呼ばれる一個体より生み出される無限の兵隊達じゃ。女王を倒さねば無限に増え続ける敵に対して帝国は苦戦を強いられておった。強力な兵器を創ろうともそれを上回る『数』に次第に帝国は人の住む土地を失っていった』
「『皇』か。それが復活しそうな元凶ってことだな?」
『そうじゃ。蟲の王、国喰らい、増殖する悪蟲、外界の侵略者…まぁ色々呼ばれておったな........。帝都が滅んだあの日、我とシセラは帝都から離れておっての、蟲共が地下深くから湧き出てきたと連絡を受けて戻った時には…既に城まで堕ち、帝都の至るところに蟲共がいるという眼も当てられぬ状況じゃった』
『そして城に着いた我らは…我らはそこで別れた、帝国民を救えと…そして、家族を護れと頼まれたからじゃ、その後出会えたのは…何百年たったころだったかの…出会えた、といってもテセルが蘇らせたシセラじゃがな』
『シセラの記憶は少し前のものであの時帝都で何が起きたかはわからぬが…少なくとも『皇』は瀕死へと追い込まれ、蟲共は数を減らした。それがなければ帝国は…どころかこの地上に人の住む地はなくなっていたじゃろう』
『それから、今現在に至るまで蟲共の残党は竜の群れが相手をしている。とはいってもあの大陸から出さない程度にじゃがな。あやつらが皇帝とどのような契約を交わしたが知らぬが…【暴風龍】と【大海龍】率いる二つの群れが蟲共をあの大陸の外には出さぬ特に水中は…深海の覇者も蟲を嫌っておるからの、蟲が海に入ればすべての魔物が襲い掛かる。そうやってあの大陸に蟲を閉じ込めておるが…それもあと少しで終わりを迎えるじゃろうな』
「今まで大丈夫だったのに?」
『『皇』は今は手下を増やさずに自己修復に力を注いでいる。『皇』が力を取り戻せば蟲の数は増大する、深海の覇者も蟲が海に入らねば関わろうとはしない。じゃから数を増やす前に殺すのが最適なんじゃろう…が。そのために人を犠牲にすることは許さん。人類のために…世界のために戦うと、そういう契約だったんじゃがの…』
「契約…シセラと何か契約を結んでいたのか?」
『うむ…いわゆる協力関係じゃな、元々我は人間種には敵対しておらんかったが…ある時小娘が訪ねてきてのう、一撃入れられたら力を貸せと襲い掛かってきたのじゃ。油断していたとはいえ我も龍、手加減もしておらんかったんじゃが見事に一撃入れられてしまった。その小娘がシセラじゃ、所詮短い人の生戯れのつもりじゃったが…気づけば数千年か。僅か20年の短い期間でシセラは我を乗りこなし家宝の【雷槍】を使いこなし【龍槍騎士】などと呼ばれておったが…今のシセラはシセラではない。人の敵を倒すために人を犠牲にしてならぬ』
「…そうだな」
「まぁ最善を尽くすよ」
そういえばカヤノヒメ戦の時のレベルアップのステータスを割り振るのを忘れていた。
Lvは…29から45…使徒を合わせたら46か、SPは残りと合わせて60かなりのレベルアップだ。
HPを高めに…そしてSTRを祭禮の仕様条件を越えるように…VITも上げとくか。
主職業:戦士(斧使い)Lv45
副職業:暴食の使徒 Lv1
HP《体力》:700(+31)
MP《魔力》:30
STR《筋力》:100(+12)
VIT《耐久力》:60(+6)
DEX《器用さ》:30(+4)
AGI《素早さ》:30(+2)
LUK《運》:15(+5)
MND《特殊防御》:5
残りステータスポイント 0
まぁこんなもんか、武器は…祭禮かオブシドしかないか。初期武器はぶっ壊れて残骸しか残ってないし。他になんかないかな…
無駄にでかくなって回復を放り込んであるインベントリを漁っていると。
『見えてきたぞ、あの岩山だ』
どうやら到着したようだ。
…やべぇなんも入ってない。
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「マズイな…」
「何?なんかあった?」
「吐きそうだ」
「…うへぇ」
『おい!我の手を汚したら許さんぞ!』
そういやステータスの上昇はHP、MPが1SPで10。運、特防が1、他が5です。




