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瑠璃の輝き。  作者: イヌ汰郎
第一章:今のための過去のお話
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戦闘眺めてるだけってつまらんくね?

「まだ礼を言うのは早いよ、五分と立たずにヒメが来る」

「ここに、ですか?こんな所まで来るなんて...」

「アイツにも縄張り意識があるんだろうね、潜ってたから色は分からなかったけどね」

「そうですか...時間がないな、そろそろ日が暮れる」


 眼前の機人を見る、凍り付いているものの少し軋むような音がする。氷を砕いて出てくるのも時間の問題だろう。


「これ出てきますよね」

「そうさね、生き物だったら大抵は息絶えるが見た感じこれは...機械かなんかかね?」

「そうです。後ろの方の丸いのも全部機械です」

「アイツらもか、厄介だね...とりあえずあの辺の子達と合流しようか」


 ――――――――――


 夏将軍に(大声で)呼ばれ行くと見覚えのある人が話しかけてきた。


「一二三さん?何してるんです?」

「おや、ルリちゃんかい、やっぱり生きてたね。ここには...援軍として来たよ。他の二人も元気そうだね」

「...強いの?」

「まぁそれなりにはね」


 そうか強いのか全然そうは見えないけど…ん?他の二人って?


「...エリス会ったことあるっけ?」

「...何故ワタシを知っているのですか」

「おや口が滑ったかねぇ...まぁこれだよ」


 そういうと自らが身に着けている眼鏡を叩きながら言う。


「こいつには高い鑑定機能がついてるんだ、勝手に見させてもらったのは悪かったと思ってるよ。なんせあんな質問をしてくる子は珍しいからねぇ...ま、警戒してたってのもあるがね」

「そうですか...えー鑑定てことはエリスのー...えーと」

「わかってるから言わなくていいよ。あまり知られたくない話だろう」


 察しがよくて何よりだ。しかし鑑定でバレるとは...しかもアイテムの機能で、か。

 もう少しバレないように気を付けて立ち回る必要があるかもしれない。


「おっと、雑談は終わりだ。来な、あんたらにも知恵を貸してもらうよ」


 ――――――――――


「おう、来たかルリ嬢」

「夏将軍、会議って聞いたけど...私達役に立つ?」

「...まぁ正直言ってあんたら三人は実力もわからん。装備、経験…はあるかもしれんがまぁ初心者だ。前線に出たら死ぬ可能性が高いが...かなり痛いぞ。痛覚はオフにできないからな」

「ああそういや痛覚0.5で固定なんだっけか。まぁでも...痛いくらいでやめるんだったら最初から来てないよ」

「ハハハ、流石だ。やっぱルリ嬢は寅凪トラナギの妹だな?」

「んげっ、兄貴の事知ってんの?」

「やっぱりか。まあ腐れ縁ってやつだ、ゲーマーの妹が始めたから見かけたら気にかけといてくれって言われていたが...必要なさそうだしな」

「はぁ兄貴はまたいらないおせっかいを…」

「まぁ話に聞いてるような奴なら大丈夫だろう。他の二人も...大丈夫そうだな」

「...話はまとまったかな?じゃあ作戦の説明をするよ......」


 ――――――――――


 数分後、マルトに凍結が破られる。デバフはもう切れているらしい。

 球体ことマルタ達はまだしばらくは凍ったままだろうということで総力戦だ、全員で機人を叩く。

 とはいっても基本的に私たちにできることは少ない、大まかな作戦としてはバフをモリモリにかけまくった夏将軍が正面からぶつかり合う、魔術師組は後方からの攻撃、夏将軍以外の前衛組は撹乱しつつ隙があれば攻撃といった感じだ。

 それにしても全員練度が高い、ぶつかり合う機人と変態の隙をついて的確に魔術が飛んでいく、それに対応しようとすれば薙刀を鎖が絡めとり妨害する。

 が、互角かと思ったのは一分ほどだった。『KNHK』の前衛三人、前に出すぎた斥候風の一人が両断される。それに動揺した動きが止まった戦士二人も瞬く間に切り裂かれた。

 同時に立ち止まったマルトに三方からの魔術が命中、右脚が軋んだ音をたてたが動きに変化はない。

 前衛が減り狙われたのは魔術師組、夏将軍が薙刀を止めるものの自由な片手で薙刀を投擲するという荒業で二人が裂かれる。

 そして、からめとられた薙刀ごと夏将軍が振り回される。いくら(STR)が強くても浮かされてしまっては意味がない。抵抗も意味をなさず薙刀ごと投げ飛ばされた。


「夏将軍ッ!」

「隙を見せるな!」


 武器を手放し身軽になったマルトは飛ばされた夏将軍に意識を割かれた沙羅身に殴り掛かる。既の所でシヴァ犬が間に割り込み薙刀で受け止めるものの威力を抑えきれず二人とも致命傷ではないようだが無防備になる。

 二人をカバーしようとしたタンクが盾ごとぶん殴られ体勢を崩したところを捕まれぶん投げられる、そのまま魔術師に直撃、共に退場。同時に薙刀を回収したマルトが一閃、盾を構えたタンクと魔術師が両断された。


「フレイムロック!」「アイシクルランス」


 フレースの炎を纏った岩と一二三の巨大な氷の槍が襲い掛かる。いくつかは叩き落されたものの数発が胴体と腕に当たった…が少し凹む程度で効果があるようには見えない。目で追えるが間に入るのは難しいくらいの高レベルな戦いだ。しかし...


「全然こっち来ないね」


 隣にいるエリスに話しかける、どうせ移動についていけないのでカウンター狙いで待ち構えているのだがこちらを偶に見るものの全く来る気配がない。


「……」

「...エリス?」

「…なんでしょう」

「どうした?」

「なにも...…いえ」


 エリスが数秒口ごもる。


「彼を止める方法があります」

名前ある人以外には退場していただきましたぁ!じゃあね!

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