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瑠璃の輝き。  作者: イヌ汰郎
第一章:今のための過去のお話
20/44

各々の思考

頭が頭痛、梅雨はクソ

『保護対象指定、対象ヘノ攻撃ハ最小限二』


 ――――――――――


 さてどうしようか。正直言ってここまで強い奴だとは思ってなかった。


【対骸式尖機兵:黒】マルト

 合計Lv:1

 HP:39000

 MP:500

 STR:12800

 VIT:3400

 DEX:780

 AGI:6590

 LUK:1

 MND:85


 レベルはそこまででもないが種族補正なのかステータスが高い。

 初期からやり続けているトップ勢ならば勝てるだろう、が僕では何もかもが負けている。MPくらいしか勝てていない。


「メルエス、夏将軍、どのくらいならいける?」

「あー威力は耐えれる...問題は速度だな」

「同意見です。団長、盾で受けれれば耐えれますが速度に追いつけるかどうか...」

「そっかー...よし僕ここから動かないから左右を任せた」

「...まぁ動かなければ守れるかもしれんが...すごい胆力だな」

「団長はこういうお方です」


 守り重視ならしばらくは耐えられる、その間に仲間たちが他の奴らを倒してきてくれればいい。

 想定より夏将軍の仲間たちが強かった。これなら1体も抜けられずに倒せるだろう。


 ――――――――――


 そして私達はというと、壁の内側で待機になった。

 残りの9人が壁の外で殲滅、私達がすり抜けてきたヤツを夏将軍達に近づけないように倒す役目ということらしいが正直戦力不足だと判断されたんだろう。

 2体ほど抜けてきたがかなりボロボロの奴らばかりで倒すのは容易だった。


「意外と暇だねー」

「そうですねー」

「油断です」

「だって敵全然抜けてこないんだもん」

「来ませんねー」

「...」

「夏将軍ってすごいんだね」

「急にどうしたんです?」

「いやだってあれ見てみなよ」


 視線を向ける先は機人の攻撃を受け流す一張羅、サーフボードを振り回し的確に攻撃を防いでいる。


「知らないんですか?このゲームで調べると初心者攻略とかであの人たち必ずと言っていいほど出てきますよ」

「何にも調べてないからなー」

「あの人、残りの三人と門番に連れてかれた人この辺の攻略パーティーで一番強いんですよ」

「この辺?」

「カヤ平原周辺ですね、この辺でのことに関しては開拓最前線より上なんだとか」

「あんな恰好なのにすごいんだねぇ」

「そうですよねあんな恰好なのに」

「…参加しなくていいんですか?」

「いやぁ正直混ざれる気がしないし…ていうか」

「ていうか?」

「あの人がこんな簡単に終わるようなもの作るとは思えないんだよね」


 ――――――――――


「どうだ?何か見えるか?」

「...戦闘は起こってるみたいだけど、土煙がすごくてよく見えないわね」

「平原最強か...敵はこちらまで来そうか?」

「巨大な壁っぽいものがあるから大丈夫じゃないかしら...あの二人がいてそう簡単に突破されても困るわ」


 エイズンとカヤ平原を隔てる巨大な門、1日中開かれているはずのその門は今は固く閉ざされていた。

 壁の上では夏将軍のパーティーメンバー「彩多鹿」とエクルタス王国防衛騎士団団長が警戒に当たっている。


「?誰か来たわ...あれはさっき出てった「KNHT」のメンバーね」

「何しに来た?戦闘は続いているんだろう?」

「そうねー何か知らせでもあるのかしら...悪い知らせじゃないといいけど」


 いい知らせとも思えないけど。


「団長から救援の要請です!」


 ほらやっぱり。

 とりあえず門の横の扉を開けて彼を中に入れる。出入り禁止とか言ってるのにいいんだろうか。


「で?うちの隊長に【平原最強】まで行ってなんで助けがいるのさ?」

「団長が言うには敵の増援と上位個体が森の中にいるみたいなんだ」

「ふーん...とはいってもこの街完全封鎖になってるから門開かないわよ」

「ハァ!?完全封鎖?なんでそんなことに」

「知らないわよ、そういう決まりなんでしょ。少人数ならあんたがさっき入ってきたところから出れるけど。少人数で強いパーティーなんてこの町にはいな」

「あたしが行くよ」


 私の声遮るように声がかけられる。いやそのうち来るとは思ってたけどずいぶん早いお付きなようで。

 上位層のさらに上。超越者たちの一人、魔術師最強の一角、【氷神】


 ――――――――――


 戦闘が始まって30分ほど、機人は攻めあぐねていた


(硬い...受け流される)


 自らの脅威となりえる者、それを守る二人の防御を貫けない、そして定期的に飛んでくる【平原最強】の溜めた攻撃、場所によっては行動不能だ。

 正面から叩きつけれれば貫けるだろうが、ギリギリのところで反応してくる。耐えることが目的のようで、決して深く攻めてこず誘いにも乗ってこない。

 このまま耐えられて援軍でも呼ばれてしまえば任務の達成すら危ぶまれる。当機の稼働可能時間はそこまで多くはない。

 そうなる前に手を打たなくては。


 ...『黒』より通達、敵防衛線突破困難、本隊の早期出撃を要請。

 ......要請の許可を確認。

 ...3個連隊の出撃許可を受諾。

 ...4番から50番の砲門を開放、30秒後に出撃開始


 ――――――――――


『彼女』は気づいてた。自分と同等の力をもった『何か』が現れたことに。

『彼女』の領域に入ったものは総じて餌となる。

 支配者は侵入者を許さない。

ゲーム内ではプレイヤーも敵もNPCも違いはないので鑑定は全て同じように表示されます。

簡単に言えばアリだろうと魚だろうと合計レベルと職業があります。

自分のレベルより相手のレベルが高いと見れませんが鑑定レベルによって見ることができるようになりますね、今回は鑑定レベル関係ないですが。

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