ペラの救出~反撃の狼煙
この館はまず人が来ることがない、なので館の警備システムは何にもない。
私たちの目の前にある三メートルほどの高さがある扉はウサギや鳥の彫刻が細かに彫られていてまるで森の風景を模写したような美しい扉でもあるが驚くところは鳥の羽のように軽いのです。
これだけ大きな扉だと開けるのに相当な力が必要そうだけど、この扉とても軽く片手で開けられるほど軽いのです。
私は扉を軽々と開き二人で中へと慎重に入る、まるで敵の本拠地に侵入するスパイのような心境だ。
自分の住処なのにいつもと違う空気とか雰囲気が空間がひしゃげるかのように重苦しい。
入ると床には赤いカーペットがあらゆる方向に続いていて、通路としては扉を背にして見ると右、左、奥、そして二階へと続く螺旋階段が上へ上へと伸びている。
とりあえずペラの無事を確認するのが最優先だと考えたので、ペラの部屋がある右の通路を少し進む、不気味なほど静まり返っている…それはいつも通りか。
ペラのお部屋と書かれたプレートのかかっている扉の前までは来た、一気に入るかとティーナと目配せして、ばっ!と部屋に突入すると何にもないように悠々と窓辺に育てている花を眺めていた。
「あれ?シラリアにティーナがなんでそんな血相変えて私の部屋に来るの?」
あきれた、ペラってそんなに鈍感だったの?
「ペラ、手短に話すからよく聞いてね、あのフレンとかいう少女は私たちを殺してこの館を乗っ取る気なのよ、だから今はおとなしく私の言った通りに動いて。」
「あたしもよくわかってないけどシラリアはとっても頭がいいからきっとどうにかなるよ!」
「確かに、ティーナの言うことが最もだわ、シラちゃんに全部任せるわ!」
はぁ、二人ももうちょっと頑張ってほしいけど…仕方がない。