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変顔

ウーマン「変顔」


ぷにっ〜


私は子供の頃から変顔が得意だ。

何故だかわからないが、いつもしている。

ところ構わず変顔をしている。

いつでも、どこでも、

そんな私は不憫だ…


生まれた時、

「はい、まるまる太った可愛い赤ちゃんですよ〜」看護師さん。

分娩室での母とのツーショット。

パシャ、変顔(汗)

幼稚園の時、

「王子様、私と一曲踊って下さる」お遊戯会でのプリンセスのセリフ。

パシャ、変顔(汗)

小学生の時、 

運動会での徒競走。走る、走る、ゴール寸前、

パシャ、変顔(汗)

中学生の時、

高校入試、試験会場での緊張の瞬間。

パシャ、変顔(汗)

まだつづく、

高校生の時、

学園祭でのクレープ屋台。皆んなで記念撮影。

「はい、チーズ」

パシャ、変顔(汗)

変顔、

変顔、

変顔、

私はカメラを向けられとつい、変顔をしてしまう。

何故だろう?

照れ隠し、

目立ちたがり屋、

ただのアホ?

わからない、わからない……


ある日、

街角で、テレビのインタビューを受けた。

「お嬢さん、今日は銀座で何を買ったんですか?」

「え〜っと」

パシャ、変顔(汗)

テレビ局のスタッフが、慌てて機材を抱えて逃げていく。

「もう、結構ですー」遠くで声がする。皆んな神妙な顔。

多分、危ない人と思われたのだろう…

あ〜あ、

私は何故、変顔をしてしまう。

鏡を見つめる。

普段は、こんなに可愛いい女子なのに。

こんな自分が、

不憫だ……


ある日、

道端で、ベビーカーを押している女性を見かけた。

「わーっ、可愛い赤ちゃん」私は、思わず近寄った。

「いない、いない、ばー」おどける。

アンギャーー

突然、赤ちゃんが泣き出した。

「はっ」

ババッ、

慌てて、赤ちゃんを連れて逃げて行く母親。

しまった、またやってしまった。(汗)


別の日、

友人の結婚式に呼ばれた。友人代表挨拶を頼まれる。

「本日は、お日柄もよく…」

「わっはっはっはっは〜」会場が大爆笑。

どうしたんだ?

「わっはっはっはっは〜」

「新婦の友人は、ひょうきんだなー」

しまった、緊張のため、また変顔をしてしまった。(汗)

それ以来、友人からのLINEが消えた…


まだつづく。

ある日、

むしゃくしゃしたので落語を聞きに行った。

「わっはっはっは〜」

やっぱり、落語は面白い。ストレス解消にはもってこいだ。

さて、次は誰かな?

タン、タン、タンタン、

「まいど、馬鹿バカしいお話を〜」

この落語家は上手いぞ、間にキレがある。将来、真打ちになるのは間違いない。私の眼に狂いはない。

「わっはっはっは〜」

楽しく笑っていると、落語家が神妙な顔をし始めた。

どうしたんだ?

「うっぷ、」

何かツラそうだ、おかしい。

「ぷっ、ぷっ、どわっはっはっはっは〜〜」

突然、落語家が舞台で大笑いし始めた。

涙を流しながら笑い転げる落語家。

「あ、あの人が、あの人が変顔して…」

涙と鼻水でグショグショになりながら、私の方を指差す落語家。

私は、寄席から出入り禁止にされた…


もーいや、

こんな人生、もうーいや!

私は、したくて変顔してるわけじない。

何で変顔がいけないの?

何で変顔が嫌われるの?

変顔したら警察に捕まるのか、

変顔は、社会の悪なのか?

「総理大臣、変顔を認めろーーー」

コテっ、ふて寝。


一年後、

「本日のラストは、変顔タレント友子さんです〜」

「どわっはっはっはっは〜〜〜」


そんなこんなで、

私は、いつの間にかお笑いタレントになっていた。


ぷにっ、


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