表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

私のお尻は四角い

ウーマン「私のお尻は四角い」


ヒューッ、風が吹く。

きゃ、

慌ててスカートを抑える小百合。

キョロキョロ、

「誰にも見られてないな、」

気を取り直す。

私のお尻は四角い。

子供の頃からのコンプレックスだ。

世間一般平均的女性は、ふっくらと丸いお尻をしている。

しかし私は、まるで角砂糖のように四角いお尻。

男尻、いや、男でもこんなに四角いお尻をした人がいるのだろうか?

街歩く女性のお尻を見てみると、ふっくらとした桃尻だ。うらやましい。

だから、いつも硬めのスカートを履く。

パンツスタイルだと、お尻の形が解ってしまうからだ。

いくらオシャレに着飾っていても、お尻が四角いと台無しだ、格好悪い、ダサい。

何故?

両親が四角い?

違う、二人とも丸いお尻だ。

祖父母が四角い?

違う、二人とも丸いお尻だ。

おかしい!

とにかく、私は、このコンプレックスを隠すためにスカートを履く。

したがって、水着になることもない。スポーツクラブにも行ったことが無い。

お尻を丸くするため、日々、自宅でトレーニングをしている。今日もお尻のトレーニングだ!

ギッシ、ギッシ、

鍛える、

鍛える、

鍛える……


「小百合って、いつもスタイルいいよね」

「そう?」

「うらやましいなぁ〜」

「ほんと、うらやましいスタイル」

褒められた。

私が四角いお尻を克服するために、どれだけ努力をしているのか知らないだろう(心の声)

血の滲むような努力だぞ(心の声)ピク

「どうしたの、小百合?」

「ううん、何でもない」(汗)

実は今も、つま先立ちをしているんだよ。ヒップアップのために、ふふふ(心の声)


ある日、

私のお尻を凝視する男がいた。

営業の笠原だ。

セクハラか?

痴漢か?

必要に、私のお尻を凝視する笠原。

このーーーセクハラ男、文句を言ってやるぞ!

私は、笠原の前に立ち塞がった。

すると、

「小百合さん。あまり鍛えすぎると、お尻が四角くなりますよ」

ええっ!何故、私のお尻が四角いのを知っている?

「お尻の筋肉は縦に着いているから、そんなに一部分だけ鍛えると四角くなりますよ」

「?!」

目から鱗、

私は、筋肉をつけてお尻を丸くしようとしていたが、自己流すぎたのか?

「ほどほどに、鍛えた方がいいですよ」

笠原は助言をして去っていった…


「最近。小百合って、女っぽいよね」

「ふっくらしてるって言うか、丸いって言うか」

「そう?」

「前より、絶対いい。筋肉質じゃなくていい」

「ほんと、女性らしいスタイルだよ。私、好き」

「そう、」

褒められた。


そんなこんなで、

ちょっと、ぽっちゃりした私がいる。


心なしか、お尻も丸い…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ