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短編とかその他

狼になりたい

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/08/03



 もう我慢ならん。


 おこったもーん。


 我、今から家出るもんね。


 体についた、よわよわな縄を引きちぎって、家の窓から脱走。


 五階だけど関係ない。


 盛大にだーいぶ!


「ばうばう! わおん!」


 我、もう自由。


 飼い主に見つかる前に、さっさと行きたいところにいくんだもんね。


 あっ、その前にお気に入りの玩具をもっていこう。


 ボールをぱくり。


 優しそうな人がいたら、遊んでもーらお。


 飼い主みたいなイジワルなやつは、無視するか吠えてやろう。


 まったくあの飼い主は。


 ちょっと指示を聞かんかったくらいで、ひすてりっくに怒鳴るんでないわ。


 我、ぷらいどが高いから、人の言う事なんてきかんもん。


 だって我、しょうらい狼になるんだもん。


 ここうの狼は、だれのさしずも受けない、一匹狼。


 夢を叶えるためには、なれ合いはしない。


 そう決めたんだもんね。


 我、夢に向かって頑張る最中。


 理解ある飼い主は、犬の夢を応援するもんだぞ。


 ふーんだ。


 あっ、そこの綺麗なおねーさん。


 我と遊んで遊んで。


 おねーさんは驚いた顔で右手を高く差し出した。


「わんわんっ」


 そこにとびつくぞ!


 いいこころがけ。


 うむ、くるしゅーない。


 ぞんぶんに相手をするがよい。


 我は気分が良いぞ。







 ふぅ、楽しかった。


 そういえばお姉さん、さっき小さな四角い物体を耳にあてて、何かぶつぶつ言ってた。


 あれはなんだったんだろうな。


 我の首輪をみて、数字を喋ってたけど。


 むっ、遠くから飼い主。


 虫取り網と籠もってる。


 あかん。


 我、家出中だった。


 逃げんとあかん。


 って、ぐえっ。


「きゃいん!」


 おねーさん、なんで我を捕まえるん?


 これじゃあ、逃げられんよ。


「くぅーん、くぅーん」


 ああっ、飼い主が来てしまった。


 ガミガミ、ガミガミお説教。


 あいかわらずひすてりっくで、うるさいんだもん。


 人間みたい前足を自由にうごかせたら、耳をしっかりふさげるのに。


 ん?


 もう終わった。


 あっ、我を引っ張らないで。


 まだ家出おわってない。


 我の夢への旅終わってない。


 狼なんてなれるわけないでしょって、なんでそんなひどい事いうん?


「オオカミ、ナリタイ。ぴーちゃん、ナリタイ」


「犬の鳴き声をまね出来るだけのインコが、さらに狼になれるわけないでしょ」



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