【第4話】 レストランと運動
私とシュウタさんはサイ◯リアみたいなレストランに来た。
「俺はいつも頼むもの決まってるけど…コモルさんはなんかある?」
「ええと… とりあえずこの『コカトリスのディアボラ風』で…」
「いいセンスしてんじゃん!店員さーん!」
「はい。何にしましょう。」
「『コカトリスのディアボラ風』と『絶界カレー』で!」
ぜ、絶界カレー!?
「はい。わかりました… 飲み物はいかがしましょう?」
「俺は水でいいけど…コモルさんは?」
「私? ええと…オレンジジュース?」
「はい、かしこまりました〜 しばらくお待ち下さい。」
完全に対応がファミレスだ
「おまたせしました〜 こちらが『コカトリスのディアボラ風』でこっちが『絶界カレー』ですねー」
美味しそう…
「さ、食うぞ〜 ……辛っ!!」
「だめじゃないですか!」
「いいのいいの…これが美味いから…」
まじかよ…
「私のも… !!」
こ、これはっ!
引きこもる前、バイトでためたお金で格安ファミレスに言って食べたのと同じ味!
「……美味しい…」
「良かった良かった! 俺のもいる?」
「え、遠慮しておきます…」
異世界初のレストランでした。
「はぁ…はぁ… 腕が…上がんない…」
「流石に疲れるか… 俺も汗かいてきたな…」
現在進行系で訓練中です
「新人だからって容赦しないぞ!」
「は、はいぃ…」
この人はグランさん。騎士団の指導役の人だ。
「次は腕立て!」
「はい…」
「はっきりと!」
「はいぃ!!」
厳しい…
〜筋トレ後〜
「ここからは武器ごとの担当に別れる。コモル、お前は槍…と弓か。じゃあそこのキラさんに頼め。」
「は、はい!」
「…良い返事だ。行って来い!」
いい人かもしれない。
「私が槍術担当の 星野 キラ だ!よろしく、コモルちゃん。」
「は、はい!」
「とりあえずこのくらいの槍を使ってもらって…」
「わかりました…」
私は一応短めの槍を使っているけど…へなちょこだ!
「…もしかしたら …君は『突く』ことに適していないかもしれない。」
「やっぱですか…」
「まあ、いろんな武器を試すといいよ。」
「は、はい…」
「…剣とかは使える?」
「い、いえ…」
「そうだな…日本出身でしょ?」
「そうですけど…」
「じゃあさ、なんか聞いたことない?その…水とか炎を剣の形にしたりするやつ」
「あー ありますね。でも私の能力って【引きこもり】ですよ?」
「承知のうえだ。それはつまり…空間魔法的な感じだろ?」
「空間魔法…確かに。」
「まあ、近接武器については色々考えてみるから…今度は薙ぎをやってみよう。」
「薙ぎ…薙刀みたいな?」
「そうそう!」
まだまだ続くトレーニング。
「薙ぐのはいいっぽいね、剣もやってみたら?」
「は、はい…」
「弓矢も触ってみたら?」
「そうですね…!」
弓矢か…不安なきもする…
〜数十分後〜
「やった…やっと的に当たった…」
「どう?いい感じ?」
こちらは遠距離武器担当のアイさん。
「コツとかわかった?」
「ま、まあまあですかね…」
「まあまあならいいほうだよ!やったことあるの?」
「い、いや…ないですけど…」
「ま、センスがあったってことだね!」
「あ、ありがとうございます…!」
人から褒められて…嬉しい。
「よーしみんな!終わりだ!各自寮に戻るように!」
グランさんの号令だ。
今日から大変な日々になるぞ…
まとめよう、まずは『コカトリスのディアボラ風』が美味しかったこと。
そして思った以上に武術が大変なこと。
…やっぱり部屋は落ち着く…
自分の部屋にいる感がたまらない…
…しかしこの現状引きこもる要因がない。
嫌なやつも居ないし…むしろいい人だらけだ。
もしかしたらまともに暮らせるのかもしれない
…寝よう。とりあえず
私はフッカフカのベッドに入り眠りに落ちた。
食事シーンとトレーニングでした。
次回からそれっぽいのが始まりますよ!