【第3話】 引きこもりの特訓とかいうパワーワード
「ええと…改めまして…コモルと申します…」
「あっ!名前言ってなかったね。俺の名前は稲城 シュウタだ!よろしく。」
「あ、は、はい…よろしくおねがいします…」
「…なれないよね。わかる。」
「あ、ありがとうございます…」
私は葉清騎士団に(半強制的に)入ることになり、この方の小隊に入れられた。
「他にもメンバーがいるんだが…まあいい。聞きたいことがあったら言ってね!」
ここの人みんな優しい…
「あの…私ろくに能力を使えなかったんですが…」
「そりゃ特訓あるのみだよ。練習場に行く?」
「そういうのがあるんですね…」
引きこもりの特訓…なんだよそれ。
「まだなれないだろう。とりあえず使ってみて。」
「ええと…【引きこも――」
「待った!わざわざ言わなくてもいいでしょ。」
「あ、そうですか。じゃあ… ふん!」
踏ん張ってみた
周りにはあの空間と椅子があった
出したものはそのままになるらしい。
「…ベッド、机、クッション。」
おお!すぐに部屋らしくなった!
快適快適〜
…これだと戦えないじゃん
しかしいちいち出し入れするのも…疲れる
…部屋って増やせるのかな。
できそうだけど…今は無理そうだ。
「しょうがない、家具はしまっておこう…」
…さて、
私の能力、考えたけど使うのがかなり難しいぞ…
第一発動しても相手に与えられる肉体的なダメージは少ないわけだし…
…こんな時、こう考える人がいるだろう
『火力を上げれば肉体へのダメージも上がるやろ』
――私もそう思う。
そしてもう一つ。
家具が出せるなら武器も出せるだろ。
第一ここは私の空間、私の世界…
なんでもできる気がした。
「よっ!どうだった?」
「能力についてはだいたい把握しましたが…」
「戦闘技術…だろ?」
「はい…やっぱりろくに生活していなかったので…」
「大丈夫だって!みんな一緒だよ!」
「そうですか?」
「俺だって来た当初…っと言っても1年半前はろくに剣も能力も使えなかったからな!」
そうなんだ…ってか1年半でこんな馴染むの!?
よっぽどコミュ力が高かったようだ…
「あの…なんでこの世界に…」
「え?なんかね…放火による焼死?だったかな?」
焼死…結構すごい死に方してるな…
「能力は【炎】っとみせかけて【熱】だね」
「熱?」
「俺もなんでかわかんないけど…まあ、周りには熱血野郎って言われてたし」
確かにそんなイメージあるな…
「さあ、武器は何がいい?」
「別になんでもいいですけど…」
「槍は気に入った?」
「…武器2個って可能だったりします?」
「ん?ああ、できるっちゃできるが…」
「…槍と弓矢でお願いします。」
「…なるほど、じゃあ早速特訓と行こうか。」
引きこもりの次は武器の特訓のようです。
『ギュルルルル…』
「あ、お腹すいた?」
「は、はい…」
「じゃ、飯行こうか!」
いや、ご飯らしいです。
読んでいただきありがとうございます!
結構思いつかないもんですね…
書く前は色々思いついたんですが…
ブックマークなどなどよろしくお願いします!