ゲーム始めました
時代が進むに連れて様々な変化があった。
この中でもゲームの世界に入りゲームの世界を体感できるVRMMOは発売後瞬く間に世界に浸透した。
そんな中、今一段と話題になっているのが【変わりゆく人生】change 2nd life。というゲームだ。
ファンタジーな世界を舞台に自分が思うように好き勝手出来るという自由度がかなり高いVRMMOだ。
まさに現実とは違う世界で第2の人生を歩むかのような・・・それほどまでに本当になんでもできてしまう。
ただしお値段はたいへんよろしくない。完全に子供にやらせる気0。まあね、あまり小さい子にVRMMOはよくないとか学者さんも抗議していたしショウガナイネ(白目)
だがそんなゲームを私は商店街のくじ引きでゲットしてしまった。(コロンビア)
ゲーム機自体高く、ぽいっと気軽に買える値段ではないがバイトで貯めたお金でいつかは買ってやる!と生き込んでいた中に幸運が舞い込んできた。今年の運すべて使い切ったんじゃないのかな?何はともあれすっごくうれしいことに変わりない。
しかもchange 2nd life正式発売記念でそのソフトだけダウンロード済なのでソフトを買わずにすぐさまプレイできるという。くじでコレを景品にした人本当にありがとうございます!
ゲーム機が家に届き早速起動させる。
すると視界は一気に暗くなり目の前には【Change 2nd Life】と文字がでかでかと宙に浮いていた。
あたりは真っ暗でさっきまで部屋にいたのに不思議な感覚だ。
名前と容姿をテキトーに決める。本当は結構いじりたいけど課金枠になってしまうため断念。学生ゆえにゲームばかりに金は使えんのだ。ノートや筆記用具とか帰りがけに買い食いとか・・・学生も色々あるのよ!!!
だから無課金でできるところで美化はしておく。髪はそのまんま黒で目は・・・誕生石色で紫で。
次にジョブ分けだけど【戦士】【魔術師】がメインジョブ。【戦士】を選ぶとそこから【剣士】、【闘拳士】や【弓使い】などになれる。
【魔術師】からは回復魔法が得意な【白魔術師】や【テイマー】などになれる。
ちなみに生産職は一定の条件をクリアすると現れるらしい。例でいえば[料理の心得(初心者用)]という道具がありそれを買って使うと料理スキルが手にはいる。鍛冶も同様。なかなか奥が深いし凝ってるなぁ。
そしてここからこのゲームが他とは違う特徴なのだが。
この世界にステータスの数値化が大体ないのだ。
あるのはジョブレベル、スキルレベルやHP(体力)、MP(魔力)程度で攻撃力や守備力といった自身のパロメーターはない。武器や防具にはきちんと数字が表示化されている。
運営問い合わせたら「自分がどれほどまで筋肉や持久力があるか数値化されて見れるとか普通分かんないでしょwwスキルとかはしょうがないとして現実と同様自身の肉体の数値化は施設で見れるようになるからちまちま更新(人間ドック)してねwwあ、金はとるからww」という返信が出たらしい。
現実でできそうなところはとことんゲームでも通用するように作られている。まさに別の世界でもう一つ人生を歩むような感じだ。
そうだよね、健康診断、体力測定もお金かかるもんね。空腹値なんか現実でもでないもんね。
本当に現実の常識にファンタジーの要素を足したような感じで他のゲームとは違うやり方で楽しめそうだ。・・・VRMMO初めてだけど。
そうして出来上がったのがこちら
名前:アメシト
種族:人族
性別:女
ジョブ:魔術師(1)・テイマー(1)
スキル:火魔法(1)・水魔法(1)・風魔法(1)・土魔法(1)・従属術(1)
といった仕上がりななりました。
魔術師はやっぱり魔法を使ってみたいので、テイマーは前々から動物大好きなのに親がアレルギーでペットはもちろん動物園にもいけなかった為ゲーム内では是非とも触れあいたいという気持ちからとった。
『ローリング中・・・ローリング中・・・・ようこそアメシト様第2の人生をお楽しみください』
そうアナウンスされた瞬間真っ暗だった視界がはじけ中世のヨーロッパみたいな街並みが広がった。
「おお~~!」
見渡す限り人々であふれかえってる。色とりどりない髪色だが大半似たりとったりな装備を着ている。
今立っているのは広場らしく中央には噴水があり近くには掲示板も設置されており掲示板には運営の注意事項やマップが貼ってあった。
「(体も思うように動く。現実と大差なく・・・かがくのちからってすごーい)」
視界も聴覚も、嗅覚もまんまその通り。本当にゲームの世界とは思えないがいつまでも感動に浸ってないで注意事項やマップを見てみる。
注意事項のほかにもちょっとしたマニュアルも書いてあった。へー、ステータスの表示は普通に「ステータス」といえばいいのか。所持品はバックと・・・うわー覚えられるかな?こればっかりは慣れて覚える感じかな?
しかし地図といっても出入り口やギルドなど簡単しかかいてないなぁ。外でて早速魔法とか使いたいけどとりあえずこの町を探検して見てみたいかな?
あたりを見渡しても思い思いに動くプレイヤー。プレイヤーに声はかけずらいなぁ。
いったん広場を出て歩き出す。
「は~~・・・」
都会に初めて来たおのぼりさんみたいにきょろきょろと探索する。
NPCの顔もアジア系からヨーロッパ系と様々で知らない国に来た感じがする。建物も日本とは全然違うので歩いているだけでこのゲームのクオリティに感激しプレイした甲斐があると実感してしまう。
しばらくきょろきょろと探索を続けると目の前に道の端で手を痛めたらしく手をさすって座り込んでいるおばあちゃんがいた。横には大きな荷物籠も置いてあった。おばあちゃんのかな?
「ど、どうしました?」
「いや~少し買い過ぎてしまってねぇ。休憩しながら運んでいるのさ」
そう言うおばあちゃんの手は真っ赤で痛々しい。このまま探索してもいいが別に急いでいるわけでもないしNPCなら少しこの町のことも教えてくれるかな?
「よかったら手伝いますよ」
「おや、いいのかい?」
「はい、別に急ぎの用事とかありませんので」
「あら~じゃあお言葉に甘えさせてもうかねぇ」
おばあちゃんの返事を聞き隣の荷物籠を持つ。おっも!!!!これはおばあちゃんには酷でしょ!私でも少しきついもん。
「あなた異界人なのね」
「はい、といっても来たばかりでしてまだ分からない事だらけなんです」
異界人とはNPCから見たプレイヤーの事を指す。確かに別世界から来たという意味では正解に近い。
「なにかこの町や色々分かる人や場所など教えていただけるとありがたいのですが・・」
「まあ、それならまず図書館に行ってみたらどうかしら?」
「え?図書館?」
「ええ、国が寄付した本がたくさんあるし。町の事も描いている本もあったはずよ?」
「それは是非行ってみたいです!!」
まじか!掲示板のマップには図書館とか書いてなかったけど聞いてみるもんだわ。
そうこう話しているうちに無事におばあちゃんの家に到着。
「ここまでありがとねぇ」
「いえいえ、こちらこそ色々為になる話を聞けました!」
「これ少しだけど受け取ってくださらない?」
そう言っておばあちゃんの手にはこのゲーム内でのお金が握られていた。
「え!!いえいえ!こんなことで受け取れないですよ!!」
「でもねぇ・・」
「むしろいろんな話をしてくださっただけでも大変有難たがったですから」
ぶんぶんと拒絶する。さすがに荷物を持っただけでお金もらえるのは身内で手伝いした時子供が駄賃をもらい感じで恥ずかしい!!
なんども説得してようやくお金を引っ込めてもらった。
「あ、手はちゃんと冷やしたほうがいいですよ」
「ええ、そうするわ。本当に助かったわぁ、ありがとね。あ、そうそうまだこの世界に来たばっかならギルドの鍛錬場に行くといいわギルドに登録すれば鍛錬場も使えるようになるわよ」
「マジっすか!・・て本当ですか、それなら後で行ってみます。色々とお話ありがとうございます!」
ペコリと頭を下げてその場を後にする。
マップに注意事項やチュートリアルには鍛錬場、図書館ともに書かれてない事ばかりでちょっと探索しただけでこんなに新情報がもらえるとは良い行いをした後にこれは嬉しい気持ちはむくむくと広がる。
ひとまずギルドの前図書館に寄ってみよう。文字が読めるかも気になるし・・・
【キャラステータス】
名前:アメシト
種族:人族ヒューマン
性別:女
ジョブ:魔術師(1)・テイマー(1)
スキル:火魔法(1)・水魔法(1)・風魔法(1)・土魔法(1)・従属術(1)