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魔界兵の仕事  作者: 夏目 棗
2/4

2、世界

2話です。暖かい目でご覧下さい。

目の前の男は目を鋭い牙をのぞかせ笑ってみせた。


「立ち話もなんだから座ってよ」


目の前には質素な椅子が2つばかり置かれている。そこに恐る恐る腰掛けた。


「僕の名前はフェイツェイ。フェイでいいよ。えっと、24番君?」


フェイと名乗る男の頭には黒い艶やかな角が2本生えている。よく見ると手の甲には淡い緑色の鱗が生えている。さながら、◾️の如く…。なんだ? 俺?はこの見た目を形容する言葉を知っていた…?何だったろうか?思い出そうとしても靄がかっていて思い出せそうにない。


「おーい。別の世界に意識がいってるぞ24番君。人が話してる時はしっかり聞こうよ。」


フェイはわざとらしく眉間に皺を寄せこちらの様子を伺っている。

「まあ、起きたばかりの君に言うのもアレ

だけどね。とりあえず、何から話そうか。」


フェイは一体何を知っているのだろうか。そもそもコイツは信用できるのか…?俺と関係のある人物だったのだろうか…友人、隣人、家族も有り得る?のだろうか…


「まずは何も覚えていない君の為にこの『世界』について話そう。一応聞いておくけど、この世界について、なにか覚えているかい?」


首を横に振る。自分のことさえ思い出せていないのに、ここがどこなのかがわかるわけが無い。


フェイは足を組み言葉を紡ぐ。


「…そうだね。じゃあ説明するよ。

この世界は3つの世界から成り立っている。1つは『天界』この世界で最も上にあり、穢れ無き場所。…まあ、実際はどうなのか知らないが。僕的にはアイツらの面見るだけで吐き気がするけど。

もう1つは『人界』。2つの世界の狭間にある世界。僕は、彼らは割と好きだよ。感情的に動く所とかね。いかにも生きてるって感じ。」


フェイは饒舌に語り出す。所々に偏見が入っているが、まあしょうがない、のか?


「そして最後が『魔界』。3つの世界の最下層。最も澱んだ場所。僕ら『魔族』の唯一の居場所。」


…ここは、どうやら魔界と呼ばれる場所らしい。ということは俺もそこに住まう『魔族』なのだろか。


「そしてやはり各界を管理するものが居る。天界には『天界宮』。人界には沢山いすぎて分からないけど、言わば『政府』だね。魔界には『魔界宮』がある。基本、天界と魔界は人界と違って全界を治める王が居る。人界にも所々いるらしいが、それは一部だけだろう。魔界の王様は酷いさ。大体恐怖政治だからね。酷い界だよ。」

フェイはやれやれと言うふうに首を振る。


「では、次は君が1番知りたがっていることについて、だ。君自身、自分が何者なのか、全く知らないだろうから。」


そういうとフェイは足を組み直しまた語り始めた。


「君は僕達『魔界軍』が保護した魔界の住民さ。君が政府に囚われてらそこを僕達が救助した。ただ、申し訳ないことに、僕達が駆けつけた頃には手遅れで、君の記憶は無くなってしまっていた。君は身寄りがないらしく、本来は保護なんてしないんだけど、責任をとって保護させてもらった。君を守れなかったことをここで詫びようと思う。」


そう言うと、フェイは頭を深く下げた。俺は保護された、らしい。身寄りがないのか…。それでは自分が何者だか分かりもしない。それに、政府が俺を拐った…ということか?一体なんのために…?


「じゃあお話はここまでだ。ごめんね起きてきたばかりなのに。まだ体が休まっていないようだし、部屋に案内するよ。」


フェイは腰を上げ、後ろを向き歩を進める。今気がついたが、フェイの服の裾から翡翠色の鱗に覆われた尻尾が見えた。 不意にフェイが振り返る。


「ほら、こっちだよこっち。」


手招きをし、また歩いていった。


俺は…一体何者なんだろうか。そんな考えを後にし、フェイの後について行った。


ご覧になってくださりありがとうございます。次回もぜひ見てください。

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