作中用語紹介
こちらでは第一部までに登場した用語を纏めています。
設定集に関心がある方、第二部に入る前に復習したい方はよろしければ是非。
【世界観設定】
「歴史」
■対神大戦
西暦二〇XX年に起きた戦争。邪神クトゥルフの狂信者達が始めた、三度目の世界大戦。
現在も終戦していない。というより、終戦を宣言出来る国がいない。大戦を経て、先進国に数えられた国々は全て瓦解し、各都市は孤立を強いられた。日本においては入出国する者はおろか、世界がどうなったのかの情報すら一切入ってきていない。
「環境」
一〇〇〇年の間に人口の減少、市町村の廃墟化が進んだ為、一部を除いたほとんどの地域が森林で埋め尽くされている。また、各地に『ニャルラトホテプ』と呼ばれるエネミー・モンスターが跳梁跋扈している。
「宗教」
■大帝教会
ノーデンスを崇める宗教。人類の守護者となる使命を負っている。その使命感が行き過ぎて人類第一主義を標榜しており、人外の信仰を認めていない。発祥の地はイタリア。戦力に『銀腕の騎士団』を保持している。
頂点は教皇。現教皇を務めているのはベテルギウス五世。
騎士団の人間は聖術という術式を扱うが、実際には魔術と変わらず、魔という文字を嫌って別の呼び方をしているだけである。
「地名」
■朱無市国
旧埼玉県にある市国。市国でありながら高い国力を持ち、東日本の冒険者の多くはここを拠点にしている。人類も人外種族も大勢暮らしており、非常にバラエティーに富んでいる。主に貿易によって栄えている。イメージは中世ヨーロッパ気味の和洋折衷。
■ダーグアオン帝国
旧大阪を中心に西日本全域を支配する帝国。正確にはダーグアオン帝国第七植民地。しかし、旧マサチューセッツ州にある本国とはここ数百年連絡が取れていない。皇族のマーシュ家が治めている。首都は夷半。極東最大勢力。唯一、法律で明確に種族別身分制度が敷かれている国でもある。軍部には『帝国四天王』、あるいは『五渾将』と呼ばれる五人の幹部がいる。イメージは魔王軍。
■飯綱会
旧千葉県にある組織。食屍鬼の国。首都は夜刀浦。飯綱家が頂点に立ち、傘下の組が家族として結託、各村の管理をしている。極道が自治権を持ったらこうなったという見本のような国。イメージは江戸時代の日本。
■ギルド本部
旧茨城県にある勢力。国ではなく、多数のギルドが寄り合って出来た相互扶助組織。冒険者ギルドや商工ギルドといった全てのギルドがここで仕切られている。本部の長――総長は阿漣ジンベエという年老いた魚人。首都に相当する都市の名は斗霊。イメージは商業国家。
■北条共和国
旧神奈川県、旧静岡県、旧山梨県に跨る共和制の国。首都は軽小佐。大統領制を敷いている。他の国々よりもダーグアオン帝国が近い位置にある為、軍事力に非常に力を入れている。その為か、才能に左右されがちな魔術よりも万人向きな機械が発展している。戦前、北辰妙見菩薩の名で邪神ハスターが崇められていた為ハスターの信者が多い。イメージは軍事国家。
■第七焼け野
旧東京都にある無人の地。ダーグアオン帝国が落とした『核にも匹敵する生物兵器』により壊滅した。この兵器が残した影響は帝国にも想定外であり、後に帝国はわざわざ法を作ってまでこの兵器の使用を禁止した程。ここに使用された兵器が七つ目だったから、第七焼け野。
「種族」
■食屍鬼
屍を喰らう事でその能力を吸収する種族。犬と人間の中間のような容姿の下位種族・獣型と、人間とほぼ同じ姿だが額から角を生やした上位種族・鬼型の二つに分かれている。『食葬』という文化を持つ。
■深きもの共
魚人。鱗に覆われた両生類を思わせる容貌と蒼海色の瞳を持つ。邪神クトゥルフや海神ダゴンを崇拝している。若い内は人間と変わらない容姿をしているが、老いるにつれて魚へと近付く。陸上よりも水中を好む。
■ミ=ゴ
外科手術において右に出るものはいないとされている。屍を器とし、人間に成り済ます事が可能。器は生体式のゴーレムと呼ぶべきものであり、成長はしないが老いる事もない。
「用語」
■ニャルラトホテプ
『千の貌』、『強壮なる使者』、『月に吼えるもの』――『這い寄る混沌』。
幽霊の様なものであり、明確な人格もなく、実体がない。その為、常に何かに憑依して現れる。基本的には他生物に対して害意を向ける習性がある。
■神々
外宇宙からの来訪者。信仰を喰らう怪物。星辰に住まうもの。
信者からの信仰心を糧とし、その恩恵として信者に加護や魔術の知識を授ける。一部の神々は占星術も取り込み、天体運動をも力に変えている。
■冒険者教典
魔導書。ハードカバーの本。この本を所有し、魔術の情報を書き込む事で魂に器官が生成される。器官の生成は異星人の臓器を移植するようなものであり、漏れなく正気度が減少する。
魔術の修得以外にも用途があり、ステータスの確認やアイテムの収納機能、所有者同士の通信機能がある。
その本質は、魂を観測する事。
■魔術
魔法を操る技術の総称。魔法とは物理法則とは異なる法則――科学が蔓延して以降、忘れ去られた魔導法則であり、地・水・火・風・空の元素を基礎としている。
大体の魔術は初級、中級、上級の三つのランクに分かれる。
魔術を習得するには『冒険者教典』というアイテムを使って、自身の魂に魔術の情報を刻み、専用の器官を作る必要がある。空を飛ぶ為に翼が必要なように、水中に居続ける為にエラが必要なように。情報を得るには魔導書等の資料から転写する方法と神から信仰の対価として授かる方法の二種類がある。
それぞれの魔術を管理している神々は以下の通り。
・大地魔術:ツァトゥグァ
・流水魔術:ダゴン
・火炎魔術:クトゥグァ
・疾風魔術:ハスター
・氷結魔術:アフーム=ザー
・迅雷魔術:シュブ=ニグラス
・概念魔術「正義」:ヌトセ=カームブル
・概念魔術「秩序」:ノーデンス
・概念魔術「混沌」:ニャルラトホテプ
・概念魔術「自然」:シュブ=ニグラス
・概念魔術「次元」:ダオロス
・概念魔術「時空」:ヨグ=ソトース
・概念魔術「音楽」:トルネンブラ
「術」
■地属性
・『初級大地魔術』
・『中級大地魔術』
・『上級大地魔術』
「聖なる蟇蛙。暗黒世界に眠るもの。惑星。無色。中心。失墜。地を這う怪鳥。飛翔する百足。我は不可視の鎖を握る者、汝の心を不可避に縛る――『上級大地魔術』!」
■水属性
・『初級流水魔術』
・『中級流水魔術』
「海神。ダーグアオンを冠するもの。深淵の吼え声。我は災厄の心臓を穿つ。――『中級流水魔術』!」
・『上級流水魔術』
「海神。ダーグアオンを冠するもの。渦巻く絶唱。逆巻く絶叫。波頭は砕け、羽搏き、鎮まり、昇る。我は深淵の底を知る者。凪の水面を抉りて壊す――『上級流水魔術』!」
■火属性
・『初級火炎魔術』
・『中級火炎魔術』
・『上級火炎魔術』
「生ける炎。漆黒の炎。其は天道に坐するもの。其は炎天を墜とすもの。燃やし、焦がし、焼き、熱す。我が怒りは乾きすら許さず。一切の有象無象を灰燼と化す――『上級火炎魔術』!」
■風属性
・『初級疾風魔術』
・『中級疾風魔術』
・『上級疾風魔術』
■雷属性
・『初級迅雷魔術』
・『中級迅雷魔術』
・『上級迅雷魔術』
■氷属性
・『初級氷結魔術』
・『中級氷結魔術』
・『上級氷結魔術』
■聖術
・『初級治癒聖術』
・『弱体回復聖術』
「技」
■剣技
・『剣閃裂陣』
・『剣閃一突』
・『剣閃一斬』
・『剣閃一断』
■弓技
・『伏龍一矢』
・『天龍一矢』
■拳技
・『旋鼠掌』
・『兎脚』
・『牛角双拳』
「複合技」
・『剣閃一断』×『初級疾風魔術』=『島風』
・『剣閃一突』×『中級疾風魔術』=『天津風』
・『剣閃一断』同時二撃=『二重桜』
・『伏龍一矢』×『初級流水魔術』=『喰鮫』
「その他」
・『剛力』
・『捕食』
・『有翼』
・『浮遊』
・『着火』
・『火炎無効』




