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爽快⭐️アスラワールド  作者: バットコート
3/13

オリア学園

「アスラ」が世に知れ渡って早三年が過ぎた、それは政府が発表したわけでもなく、科学者が発表したわけでもない。アスラは噂から自然と世に出回った。その破格の性能から最初はネット上の達の悪い冗談だと言われていたが、引き起こした異常現象の数々より信じ、最近では皆がその存在を認知している。法も整備され勉学にも多少取り込まれている。


アスラとは簡潔に言うと、人類史に残る全ての技術、知識を持つ情報生命体だ。アスラとはネットを介す事によって触れることができ、内部の情報を人間の体に直接取り込む事ができる。そこに制限はなく誰もが触れることができる。いや制限を掛けることができないと言った方が正確だ。アスラは「生きて」いる。ただの情報の塊とはわけが違うのだ。またアスラから体に取り込んだ情報や技術の事は「アルト」という。


少し前に私もアスラに触れた事がある。皆やっていたし普通のことだ。アスラ で検索をかければすぐ出てきた。それはurlで表せるものではなく文字通り生きていた。青いボルボックスのような生き物が3D映像の中を這い回っていた。だが危害がないことは知っていたので、躊躇なく触ってみたが、私の場合特に何かアルトを身につけることはできなかった。ただ凄まじい叡智に触れたことは感覚的にわかった。人によっては複数アルトを身につけるそうだ。


私が通っているオリア学園は9年制だ。

平均的に12〜21歳くらいの人が通っているが年齢は問わない。

それ以外には、特段他の学び舎と変わっていることはない。普通に学んで普通に寮で過ごす。普通の学園だ。

何か他に特徴はないのかって?

強いて言うなら、アスラに関しての授業が多いことかな。

別に大した理由はない、ただ最先端の授業をしていることを売りたいだけだろう。

時代のアスラ化がどうとかこうとか言ってたな。


食堂でパンを食べながらふと手元のC-12に目をやると8時を指していた。


「いっけなーい遅刻遅刻ぅ」


これでもピチピチのjkなのだ。jkって死語?まぁいい。

パンを加えながら教室まで走った、これはただの出来心でいつもやっているわけではない。


「C-12」 学園で装着を促している情報端末だ、とは言っても拘束する力はないので、ただの高性能スマホとして私は使っている。立体映像パネルとか色々最新の機能がついているから殆どの人が常に装着している。


教室に入るといつもの二人がいた。


「おはよハル、キリト」


「おはー 、■■」


「いい加減、キリト、キリト言うのやめてもらえませんかね」


こいつはいつもイキっているからイキリトって常に自覚させるくらいでちょうどいい。


「みんなからキリトって言われてよかったねぇ、ネットで自慢でもすればぁ?」


「……」


口がピクピクしている。かなり効いているようだ、これ以上はやめておこう。


教室は一教室30人程に分けられていて、特に頭の良さでクラスが分けられているわけでもない。

ちなみに私は4年AG組だ。AGという表記から分かるようにかなりのマンモス校だ。学年の三分の一の生徒も私は知らない。


今日の4限はアスラの授業だった、

アスラの授業といっても能力バトルが始まるわけではない。アスラを介してわかった技術を教わったり、自分のアスラを研究する時間だ。まぁ前述したように私にアルトはないので関係のない話だが。


何だかんだ説明したが、アスラの授業を受けるのは今日が初だったりする。


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