消去内容
トタタタタタタッ
パパンンっパパンンッパパンンっパパンンッ
「大変だよ、瞳姉ちゃん。すごいもの見つけちゃった!!」
「そうだよ。来週が忙しくなるんだよ瞳姉さん!!」
爽君に部屋を追い出されてから、自分の部屋で[世界の職人技図鑑]という本を読んでいた私は、双子の声に顔を上げて栞を挟む。
「どうしたの。開いてるから入っていいよ。」
双子が騒がしいのは何時ものことなので、落ち着いて対応する。
「あのね、瞳姉ちゃん。爽兄ちゃんのメールに凄いこと書かれてたんだよ!!!」
「そうだよ。爽兄さんなら発狂もののメールだったよ。瞳姉さん!!!」
ン?書かれてた?メールだった?
「ねぇ、翔くん、愛ちゃん。何で過去形で言うの?」
「だって、瞳姉ちゃん。もう消してからねo(^o^)o」
「そうだよ。爽兄さんは読まない方が断然面白いことになるはずだよ。瞳姉さんp(^^)q」
「どうしてそんなことしたの(^o^;)?」
「それは、翔ちゃん。ねぇ~。」
「そうだよ。ねぇ~。愛ちゃん。」
「だって、瞳姉ちゃん「仕方ないんだよ。『一週間後にCTWOのテストプレイ招待券が、機体と一緒に届くんだよ!!!』瞳姉さん。」
双子の声が重なったが、言いたいことは分かった。
「何でそれで爽君に知らせちゃいけないの?」
「それはね、瞳姉ちゃん。その券が4枚しか家に届かないからなんだよ!!」
「そうだよ。爽兄さんなら気付かず捨てて終わりだよ。瞳姉さん!」
確かに爽君の性格ならあり得そうだ。双子のイタズラ心は置いておくにしても、
「ははははは~f(^_^;それは否定出来ないね。」
「でしょ、瞳姉ちゃん。だから愛達四人でテストプレイに参加しよ!」
「そうだよ。だから舞姉さんも誘って四人でテストプレイしようよ。瞳姉さん。」
「そうねぇ。爽君には悪いけど私達で使っちゃおか!!何だかんだ私もかなり興味あったし。」
「そうなの?瞳姉ちゃん。なら、買った機体が無駄にならないね(^o^)v」
「よかった。とりあえず舞姉さんの分も買っておいたよ。瞳姉さん(*^O^*)」
「ン?爽君は必死でアルバイトしてお金貯めてだけど、二人はどうやってお金貯めたの?」
「んふふふふ(*´∇`*)瞳姉ちゃん。ひ・み・つだよ」
「そうなんだよ。おじいちゃん達におこづかい貰ったのは秘密なんだ。瞳姉さん(/o\)」
「あっ」て、慌てて口を塞ぐ双子。
「まぁ、舞ちゃんにはちょうど誕生日だし、二人からのプレゼントってことにして、お返しは一緒に遊ぶこと。って言えば問題ないでしょ(⌒∇⌒)ノ」
「ありがと~m(。≧Д≦。)m瞳姉ちゃん。10日後が楽しみだよ!!」
「そうだね。何持って行けばいいかな?瞳姉さん。」
(もう、調子いいんだから(;´∀`))
切り替えの早さにもやっとしながらも、疑問に思ったことを口にする。
「券は私達が使うとして、メールの内容は何だったの(*^^*)?」
「それはね、瞳姉ちゃん。…………………
…………………
……………………………
…………………だよ。瞳姉さん」
双子の話を要約すると、
・先着購入100名様限定で、10日後のゴールデンウィーク9日間、製作本社のある日本でテストプレイを行う。参加報酬有り
・1名につき4枚の券が配られる。一枚につき1名のみテストプレイに参加可能。
・好成績を残す、欠陥箇所を見つける等をした場合、内容によって報酬が変わる。
・参加者はテストプレイの2日前までに本社の方に連絡を入れる。