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天魔殺しの転移者  作者: 因幡の黒兎
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プロローグ

書き直します!

「うん、これは死ぬね」

淡白な言葉、それは死ぬ間際の発言では決してないだろう。

だが体は訴えてくる、このままでは確実に力尽きると。


「流石にもう意味はないかな」

男は何かを使おうとするが、もう手遅れだと考えるとそれを行使しようとする体を止めた。


「はあぁぁぁぁ」

男は深い深いため息を吐く。よく考えてみれば、何もない人生だった。            

いきなりこの世界に連れ込まれ、天魔とか言う謎極まる生物と戦

               ・・

わされ、仕舞いにはこの体を蝕む呪いだ。


「不条理過ぎねえか?」

男はもう一度ため息を吐く。

だがこの不条理な生活も終わりだ。

この世界に来ると同時に付けられた呪い、それがとうとう体全身を蝕み、男を死へと至らしめようとしているのだ。


「あれ?じゃあこの世界どうなるんかね?」

まだこの世界には天魔がいる、いやそもそも彼奴らに死はないだろう。男が死ねば天魔は無限にわき続ける。


「まぁいっか」

この世界に連れ込まれ、いきなり戦わされたのだ。正直恨みはあれど感謝はない。


「あと少しか・・・」       ・・

呪いは着々と男の体を蝕ばんでいる。あれを使えばどうとでもなるだろうが、わざわざ生き返ってまで天魔を倒す理由はない。


「来世ってあるのかねぇ?」

まあ、期待は一切していないが。


「うぐっ!」

体全身に痛みが走る、やっと死ねると思うと同時にこんな痛みがあるなんて聞いてねえとも思う。


「があああぁぁああぁああああぁ!!」

熱い。熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い痛い痛い痛い熱い痛い熱い痛い痛い痛い熱い熱い熱い熱い熱い痛い痛い痛い痛い痛い


「ガハアッ!」

体中に走る痛みはまるでナイフで刺され、炎で焼かれるような痛みだった。

男は血反吐を吐き、体からは黒い血が流れ出てきた。


そして体を蝕む呪いはさらにどんどんと男の体を覆っていき、不条理に支配された命の灯火を消し去った。

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