第八話 「願い」
お久しぶりです。投稿が遅くなってしまってすみません。
よろしくお願いします。
しばらくして、三人が帰ってきた。
「ただいま。 りっちゃんどうかしたの? そんなに怖い顔して」
「審判はどうなったんですか」
「えぇ、決まったわよ。 でも、今は言えないの。 ただ、ひめちゃんの考えているような結果にはならないわよ」
胡蝶さんは、俺が考えていることを見透かしたような目で言った。
「どうしてそんなことがわかるんですか」
自分でもびっくりするくらい胡蝶さんに突っかかる言い方と態度だった。きっと……マコたちと過ごした一年間本当に楽しく笑顔がたえなかったからだ。めんどくさがりな上、様々な現状に臨機応変に対応してしまう俺が、こんなにも今の状況を否定したいと思っている。
「んー。 一年の一緒にいたらわかるわよ。 いい機会だわ。 この世界の仕組みについて教えてあげる。 ただし、一つだけ確実なことを言っておくわ……ひめちゃんが願っていることは、長くは続かない。 自分でもわかっているとは思うけれど……ひめちゃんは本当は、ここに居てはいけないイレギュラーな存在なのよ。 どれだけここに居たいと望んでもそれは変わることはないわ」
まあ両親の思い付きでこの異世界に来てしまったのだから、俺がここを異世界と呼んでいるように、胡蝶さんたちからしても俺の世界は異世界なんだ。俺はあくまでも居候の身で、いつか去ることは自分自身でよくわかっている。
「わかっています。 だから、願いで止めておくんです」
「りっちゃん……」
母が、心配そうな顔をしている。
「そうね。 間違ってもここに残るとかは考えていないみたいね。 その言葉が聞けたから安心したわ。 さてと、この世界の仕組みについて話しましょうか」
「はい」
「話が長そうになりそうですから、お茶を準備してきますね」
そういって銀さんは、台所のほうに向かった。
俺は、今日は濃い一日だなと思いながら、少しため息をついた。
卒業シーズンですね。私も卒業生の一人です。(まあ、それで投稿が遅れたとかいえない)
この際、色々なことを卒業してみようかと思いましたが……ゲーム・アニメ・漫画の卒業はまだまだ先になりそうです。