第七話 「審判」
お久しぶりです。更新が遅くなりすみません。よろしくお願いします。
「銀さんの料理、おいしかった」
母は、幸せそうな顔をした。
「ありがとうございます。もったないお言葉です」
和気あいあいと居間で食事をし、久しぶりの両親と会話した。
「りっちゃん、この服どうかしら、後ろに大きなリボンが付いててかわいいでしょ」
「あーうん。 かわいいと思うよ」
「でしょ!! パパはやっぱりセンスがいいのよ」
「ママ、こんな皆さんがいるところで、恥ずかしいだろ」
「パパったら照れてる。 かわい」
と、まあこんな感じの会話を久しぶりに聞いたせいか、なんか色々聞きたいこともあったがどうでもよくなってきた。
「ママ。そろそろ始めないと」
「そうね。パパと胡蝶さん、そろそろ始めましょうか」
さっきとは違い。真面目な顔を母はした。
「はい。では、審判を始めます。 あ、銀、ひめちゃんに話してもいいわよ」
そういって、胡蝶さんと両親は奥の部屋へと入っていった。
居間に、銀さんと俺は取り残されてしまった。
「まあ、ゆっくりと待ちましょう」
「銀さん、三人はいったい何をしているんですか」
「一番古い国が、ロスト・メモリーということはご存知ですよね」
「はい」
「この国は、この世界で中立の立場だったんです。 中立と言っても、誰でも受け入れるとか、他の国の干渉をしないとかではありません。 ここでの中立は、世界全ての決定権を持っているという意味です」
「すべての世界すべての決定権を持っている。つまりは、その国次第で、一つの国が滅ぶこともあれば、繁栄を約束することも出来るということですか」
「そうですね。 だからこそ、中立が出来るのです。 この国と友好関係を築くことで、繁栄を約束されるのです。 それは、今も有効です。 だから、こうして定期的に審判をし、今後の方針を決めています」
そんなの支配しているというほうが、言葉は適切じゃないか。今回開かれた理由が、おそらく、第五十次世界大戦の話し合いだろう。
胡蝶さんが、笑みを見せながらこの戦争が最後になるかもしれないと言っていた姿を思い出した。
「この話し合い……審判で、三ヵ国の勝敗が決まるんですか」
「それは、私にはわかりません。 ただ、私はこの駄菓子屋で出会ったお客様の笑顔が消えないことを願っています」
そうだ。マコもクーコ、そしてユッコも巻き込まれているんだ。よりにもよって、三人の笑顔を奪って、関係を崩してしまうしまうかもしれない人が、俺の両親だなんて……。最悪だ。
「俺も願っています。 待つしかありませんね」
それにしても、引っかかる……どうして滅んだはずの国を、三ヵ国は残したのだろうか。
ツイッター始めて見ました。何をつぶやいていいかわからず「こんばんは」くらいしかツイートしてません。
毎日寝て食べて寝る生活に、何か花があればつぶやけるのになと、始めてから思いました。