第3話 使命
―次の日―
―学校・屋上―
雪と仲間となった雷賀。話しをしていると、雪が同じ学校の生徒と言うことを知ったのだった。
そして、早く自分のこれからについて知りたかった雷賀は放課後、人通りの少ない空き地に雪を誘ったのである。
「なぁ、雪。陰妖たちは夜しか出てこないのか?」
「だいたいはね。ほとんどの陰妖は光が苦手なの。でも、陰妖の中でもより力を持つ奴らが居る。」
「より力を持つ奴ら?」
「えぇ。奴らは陰妖の中でも上の存在。そして、日の光も全然平気なのよ。」
「なら、普通に生活してるのかよ!?」
「えぇ、そのとおり。それも、昨日の奴らみたいに見ただけで判断はできないわ。」
「なら、どうしたらいいんだよ!!」
「光妖ならわかるわ。相反するモノ同士だかららしいわ。でも、はっきりとではないのよ。近くに感じるということだけ。」
「…ビミョー。」
「そうね。
でも、力を持ってる奴らだもの、そう簡単には出てこないはずよ。」
「なら、雑魚を倒して行けば、出てくるのか?」
「わからない…」
「なんでだよ!?」
「あたしは、選ばれし者であって、光妖じゃないのよ!!さっき話したことも、氷羅姫が教えてくれたことで…」
「…ごめん。」
「いい…よ。謝らなくても。でも、はっきりしてるのは、仲間を見つけて、陰妖を倒すことよ。」
「なら、善は急げだな!!」
「そうね。」
やる気が沸いき、テンションの上がる雷賀。眼が離せないと、母親の様な気持ちになる雪であった。