VSスナイパー
予選二日目、第二回戦。対戦チームは、「スナイパー」。遠距離攻撃が得意な三年生三人で構成されたチームだ。今回も3vs3のチーム戦で試合が行われる。スナイパーのチームリーダーと思われるジャン・ホリックとソードダンサーズのリーダー?の哲也が握手をかわす。
そして、試合は始まった。リーダーのジャンとメンバーのカレン・ フローレス、アレックス・ガーディナルは、一斉に狙撃魔法を放ってきた。清隆たちの前に広がる無数の弾丸。
普通ならこれを回避するのは不可能だろう。
だが、三人ともこんなことではくじけたりなんかしない。あきらめるなんてことは皆無だ。清隆は魔法陣を展開させ、ジャンの背後へ魔法を使って移動する。巴は、宮野剣術6の型、剣が作る盾を放ち、銃弾を剣ではじきながら前に進む。哲也は、全てを見通す眼を発動させ、銃弾の軌道をよみ、避けたり片手剣でそれらをはじいたりしながらジャンのもとに進む。そして、清隆は後ろから、巴と哲也は正面からジャンに攻撃を仕掛ける。清隆は、パンサーブラックから「ブラックストライク」、巴は、火精霊「フレア」を召喚し、剣に纏わせ剣技「焔斬り」、哲也は、剣が伸びるイメージを具現化し、「希望の剣」をそれぞれ放つ。ジャンに襲いかかる黒い閃光、炎の刃、勢いよく伸びる剣は、ジャンに直撃した。そして、ジャンに瀕死判定が出たのだった。
次に清隆は魔法を使い、アレックスの 足元へ移動し、
アレックスの手首を素早く突き、アレックスの手に握られている、二丁のマシンガンを落とし、宮野剣術4の型「乱れ突き」を放つ。
見事に決まる突きの連打。しかし、アレックスは、腹を抑えるもまだ立っている。
「やるな、二年坊主。だが、勝つのは俺たち・・・スナイパーだ。」
アレックスは反撃をしようと後ろに素早く下がり、
落ちたマシンガン二丁を拾おうとする。が、それが拾われることはなかった。
「あ、あがっ、ぐはっ・・・」
銃声が聞こえ、アレックスは苦しみだす。遠方から哲也が片手剣をスナイパーライフルに変えて、アレックスを銃弾で売ったのだ。
「そ、そんな・・・」
アレックスは、銃弾をくらい、倒れ意識を失った。
すると、アレックスに瀕死判定が出た。
一瞬にしてスナイパー側は3VS1と不利な状況になる。
一人になったカレンは、武器を捨てる。そして、手を挙げて
「降参。」
と一言いう。
この瞬間、ソードダンサーズの勝利が決定した。