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魔法使いの争乱(マジシャンズ・パーティー)  作者: 星見 夜人
ワールドエンド・リメンバー・オブ・ダイアリー編
43/68

清隆と美雪の約束

今日は休日。

清隆は久しぶりに依頼を受けていた。今までの依頼の報酬も美雪のために使ってしまった。魔法科高等学校の入学金や制服代、日常に必要な私服などなどいろいろ買った。

美雪も依頼に誘おうと思ったが事は一刻を争う上に報酬の高い難易度の高い依頼を受けることにしたので、美雪にはまだ危険だと判断し、連れてこなかった。

今日受ける依頼は近くの教会の地下に住み着いた魔獣の軍団を退治せよというものだった。そして、清隆は魔獣との戦闘中だった。

「うおおおお‼」

清隆は次々に魔獣を斬り倒していく。清隆と戦闘中なのは、ゴブリンと呼ばれる中型魔獣だ。

「クソ、これじゃ、キリがない。」

斬り倒しても次々に湧き出てくるゴブリンたち。そして、とうとう周りを囲まれた。ゴブリンたちがどんどん清隆に近づいてくる。清隆は左手に持つ新しい剣に魔力を込める。青龍ではない。魔闘会の副賞である剣、SG28だ。現在、青龍は美雪の剣となっている。美雪が魔法科高等学校の編入テストである実技の試験を受けた時に青龍をかしたところ、美雪は大変気に入ったようだったので清隆は美雪に青龍を託したのだ。

SG28には専用魔法が存在する。「合体変形(ユニオン・チェンジ)」である。この魔法はこの剣に別の剣を纏わせ、剣を電磁砲に変える魔法である。

合体変形(ユニオン・チェンジ)!」

清隆は魔法を唱え、SG28を変形させ、愛刀夜空に纏わせる。すると、夜空は電磁砲に形状を変える。

「よし、いくぞ。」

清隆は電磁砲を両手で持ち、電磁砲の銃口から魔法陣を展開させ、雷を纏った光線を放つ。

「うおおおお‼」

清隆は光線を放ったまま、一回転し、清隆を囲んでいるゴブリンたちを倒していく。そして、殲滅した。

「ふうー依頼完了と・・」

パチパチ・・・

依頼人の神父がやってくる。

「いやあ~、お見事です。宮野さん。報酬はきっちり支払わせてもらいます。そちらの口座に明日までにお金を送っておきますので。ところで・・最近、この街には魔獣が大量発生しております。何だか嫌な予感がします。あなたも気をつけて下さい。」

神父はそう言って去っていった。

「嫌な予感か・・・まあ、気にしても仕方ない、帰るか・・」

清隆はとりあえずアパートに帰ることにした。


アパートにて・・

「美雪・・?」

清隆の部屋の前に美雪が立っていた。

「あ、清隆。服が汚れてるよ、どこ行ってたの。」

「ああ、ちょっと依頼をこなしに。」

「依頼って?」

「前に説明した魔法科高等学校の生徒限定のアルバイトみたいなものだよ。魔法を使って魔獣退治みたいなことをするんだ。」

「へえー。清隆、さっきアルバイトみたいっていったけど、お金不足なの?」

「うん・・・まあね。今回は魔闘会の優勝賞金もあったけど、出費も多かったからね。」

「うーん、それって、一文無しの私の面倒をみてくれたからだよね。だったら私に責任があるってことでしょう。それなら、私も誘ってくれれば良かったのに。それ以前に、私を最初から誘ってくれたっていいのに。それに私たち、恋人どうしなんだし。」

「美雪・・僕たちが恋人どうしだからこそだよ。今回の依頼は難易度も高いから、依頼の経験を積んでない美雪を連れていくわけにはいかなかったんだ。命の危険性もあるわけだし。」

「だったら、私に依頼の経験を積ませてよ。私も清隆を手伝えるようになりたい。命の危険性があるなら、清隆一人でそう何度も難易度の高い依頼に行かせるわけにはいかないよ。」

「そっか。じゃあ、今度からは一緒に依頼を受けに行こうな。」

「うん。私も早く強くなって、清隆を助けられるようになりたい。」

「ああ、美雪が強くなるのを待ってるよ。」

清隆と美雪は清隆の部屋に入ろうとする。その瞬間、

「だ、誰か助けてくれ~、誰か~」

近くから悲鳴が聞こえ、悲鳴が聞こえた場所は赤く燃えている。

ゴオオオオオオオオ!

人間ではない何かの鳴き声が聞こえた。


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