美雪編入
「さあ、入ってこい。」
教室に入って来たのは美雪だった。清隆が手を振ると、美雪も手を振りかえした。
「じゃあ、自己紹介を頼む。」
「天夏美雪です。日本人です。魔法を使えるようになってから日は短いですが、よろしくお願いします。」
美雪は笑顔を絶やさず自己紹介をした。
「じゃあ、天夏、清隆の後ろの席に座ってくれ。」
「はい。」
清隆の後ろの席に美雪が腰をかける。
「清隆、よろしくね。」
「うん。まさか本当に同じクラスになるなんてな。奇跡って起こるものなんだな。」
「清隆ったら、そんな大げさだなあ。」
「「はははは。」」
清隆と美雪はお互いに笑いあう。清隆は周りをみる。
「「「ジー・・・」」」
周りの男子生徒の視線が痛い。だが、その視線には一部の女子生徒の視線も含まれていた。メアリーと静香だ。
「・・・」
「・・・」
二人ともジト目で清隆を睨んでいる。この二人は美雪が蘇ってからずっと清隆に対して冷たい。なぜなら、以前の告白の返事を交際を断ると言う返事を出したからだ。清隆が、僕には美雪がいるからと二人に言ったところ、二人ともずっとあんな感じなのだ。
清隆としては、以前のように友達として接したいのだが。清隆はどうしたら良いものかと
頭を悩ませている。
ホームルーム終了後
クラスメイトの男子生徒が美雪の前に群がっていた。彼らは美雪に色々と聞いているようだった。
「ねえねえ、今、どこに住んでいるの。」
「・・・・」
「ねえねえ、スリーサイズ教えてよ。」
「・・・・」
美雪は次々に飛び交う質問に戸惑っている。途中、美雪は清隆に助けを求める視線を出していたが、あまり口を出すとこっちが男子生徒に目をつけられるので、あえて微笑み返すだけで何もしなかった。
ごめんな、美雪・・僕にはどうすることも出来ない。
「う、ううう・・・」
このあと、美雪は男子生徒の質問になんとか対応するのだった。
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