帰ってきた美雪
今回から新章に突入です。清隆、美雪、静香、エドガー、メアリー、哲也、巴のデザイン及び、挿絵募集中です。
美雪を蘇らせて二週間後・・・
「清隆、起きて朝だよ。」
「うん?」
「朝だってば!」
「うん?ああ、美雪か。おはよう。」
「おはよう、清隆。」
清隆は美雪に起こされベットから起き上がる。清隆はちらっと時計を見る。
「美雪、まだ6時になったばかりじゃないか。これだけあればまだ30分以上眠れたのに・・」
「だってさ、今日からなんだよ。」
「そうだったね。」
そう、今日からだ。美雪がイギリス王立ロンドン魔法高等学校に編入してくるのだ。だから、今日、美雪は制服を着ている。
「朝早く起こしてごめんね、清隆。」
「いやいや、いいんだ。楽しみなのは僕も一緒だからね。」
「じゃあ、外で待ってるよ、清隆。」
「ああ、できるだけ早く準備するよ。」
美雪は外へ出て行った。
清隆は制服に着替える。顔を洗い、寝癖を直して、ポーチを腰につけ、肩に鞘に納めた愛刀夜空を掛け
美雪のところへいく。
「おまたせ、美雪。」
「早かったね、清隆。」
「あまり美雪を待たさせたくないからね。」
「じゃあ、ジャスティスに出発!」
美雪は自分の腕を清隆の腕を絡ませる。
清隆は思う。
この楽しい時間が戻ってきたんだと。美雪が戻ってきたんだと。
だが、もう一つだけ思うことがあった。大変不健全、いや、高校生の男子にとっては健全なことをおもっていた。
腕に美雪の胸があたっているのだが、美雪は一年半前から成長していないはずなのに、胸が以前より大きくなり、スタイルも以前よりよくなっている気がする。
「どうしたの、清隆。」
「いや、なんでもない。」
清隆と美雪は、清隆のお気に入りの喫茶店「ジャスティス」に向かって歩き出した。
「ねえ、清隆。」
「うん?
「清隆、放課後、暇?」
「暇だけど。」
「じゃあさ、放課後、学校案内してくれない?」
「ああ、もちろんいいよ。」
「それにしても、学校、楽しみだな。」
なんやかんやでジャスティスで朝食を済ませ、学校の前までたどり着く。
「ここが、清隆たちの通う学校・・・」
「緊張してる?」
「ううん。たのしみでしょうがないよ。」
「そっか、じゃあ職員室まで案内するよ。」
「うん。」
清隆と美雪は職員室の前にやってくる。
「じゃあね、清隆。同じクラスになれるといいね。」
「ああ、わくわくしながら待ってるよ。」
清隆は教室へ向かっていった。
清隆が教室に入ると、
「おっす、清隆。」
「おはよう、エドガー。」
エドガーが清隆に声を掛けてきた。清隆もそれに応じる。
「なあ、清隆、お前ってさ、最近生き生きしてるよな。」
「そうか、まあ、美雪が帰ってきたからうれしいというのがあるのかな。」
「そっか、俺も彼女ができればお前みたいに生き生きとできるのかなあ。それより、今日だったよな美雪ちゃんが編入してくる日。」
「ああ。」
「楽しみだなあ。」
「なんでだよ。」
「だってさ、清隆と美雪ちゃんのラブラブなところを冷やかせるからな。」
「・・・性格悪いな。」
キーンコーンカンコーン
ホームルームの予鈴のチャイムが鳴る。そして、みんなが席につく。さらに教室にジャック先生がやってきてこう告げた。
「みんな、今日はこのクラスの新しいメンバーを紹介する。」
「まさか!」
コメントやアドバイスをくれたらうれしいです。