表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いの争乱(マジシャンズ・パーティー)  作者: 星見 夜人
リボーン・ガールフレンド編
29/68

決勝に向かって走り出す三人

夜。清隆、巴、哲也の泊まっている宿のロビーにて。

「そうか、あのリック・ケイオスが・・一方的にやられるとは・・・ケイネス・ビチャノワ・・そんな奴がいたとは・・・五感のうちの一つを奪う魔法か、やっかいだな。」

哲也は清隆の報告に顔をしかめる。

「まあ、全力で戦うだけさ。」

巴はあまり不安を感じていないようだった。「そうですね。」

清隆は巴の言葉で自分の中にあった負けのイメージが吹っ飛ぶ気がしたのだった。

「とりあえず、今日のミーティングは終わりだ、各自、三日後の決勝に備えるように。解散!」

哲也の一声でミーティングは終了する。


ミーティング終了30分後。

清隆は・・

「すまないエドガー、こんな夜に呼び出してしまって。」

「いいってことよ、俺はソードダンサーズ応援部隊の一員だぜ。ソードダンサーズのメンバーであるお前の、いや友人の頼みだっていうんだぜ、聞かないわけないぜ。ところでこんなところで何をするつもりなんだ。」

清隆とエドガーは日本エリアの広場に来ていた。

「エドガー、お前に俺の対戦相手をしてもらいたいんだ。幸い、ここには生命保護魔法ホーリーフィールドもかけられているしな。」

「俺なんかでいいのか?」

「ああ。僕は目をつぶっても光速の攻撃を避けられるようになりたいんだ。」

「何のために。」

「次の対戦相手は相手の五感のうち一つを奪うことができるんだ。もちろん、視力もだ。

視力を奪われれば、僕の得意魔法はどちらも

視界の範囲という制限があり使えなくなるんだ。それに視力がなくなったら、相手に攻撃も相手の攻撃を避けることもできない。だから今から特訓して慣れようというわけさ。」

「なるほど、事情はわかった。なら、今すぐ始めようぜ。」

「話が早くて助かる。サンキュー、エドガー。」

清隆は目をつぶりつつ、肩から二本の愛刀を取り出す。

「メタモルフォーゼ、雷!」

エドガーの髪は金髪に染まり、右手に黒いガントレットが装備される。

「さあ、始めようぜ、清隆!」

「かかってこい、エドガー。」

こうして、清隆の特訓は始まった。


巴は・・・

「精霊剣技、奥義、虹!」

巴は七体の契約精霊を纏わせようとする。

シューン

しかし、纏わせた精霊は巴の刻印の中に戻ってしまう。

「くっ、うまくいかないか。」

巴は落胆し、アメリカエリアの広場で一人突っ立っていたのだった。

「まあ、そんな簡単に出来ないか。ははは、気長に頑張るしかないか。」

巴は宿に戻っていくのだった。


哲也は・・・

「この破片をここに埋めて、魔法で接着すれば、完成だ。」

ガチャガチャ・・

数分後・・

「出来たー」

ここは清隆たちの泊まっている宿。哲也はトルコ戦で壊れた相棒の2丁拳銃、スコーピオンを修復および改造していた。

新しい拳銃のボディーはメタリックブラック。形は以前より銃口が長くなっている。

「ふむ、我ながらいい出来だ。こいつの名前は「スコーピオンmk(マーク)ー2」と名付けよう。じゃあ、さっそく試し撃ちに行って来るか。哲也は以前、清隆がいったダンジョンへと向かったのだった。


それから、一時間。

清隆は・・・

「そこだ。」

清隆は光速で移動するエドガーを剣で捉える。

「おっと、なかなか対応できるようになってきたな、清隆。」

清隆の剣がエドガーの頬に傷をつける。

「だが、これはどうだ。雷神の鉄槌(トールハンマー)‼」

エドガーは清隆の後ろに回り、本気の拳を清隆の背中にぶつける。

「後ろか・・ぐはっ。」

清隆は動きに反応するも、対応が間に合わず、エドガーの拳をくらう。

「うーん、反応はできてるんだけどな、速さが足りないんだよな。清隆、少し休憩しないか。もしかしたら、速さが足りないのは疲れているからかもしれないし。」

「ああ、そうだな。」

二人は休憩に入った。


巴はすでに寝ていた。以上。


哲也は・・

ダンジョンの巨大魔獣と激闘を繰り広げていた。

ウガガガガガー

魔獣の口から炎が吐き出される。哲也もそれに対応し、攻撃をする。

「くらえ魔獣よ。mk(マーク)ー2専用魔法、W(ダブル)バレット‼」

2丁拳銃から放たれる二つの光線は炎を貫いて、魔獣の顔面に直撃する。

ウガガガガガー

魔獣は怒っている様子。魔獣は二本の刀を取り出す。

ウガガー

魔獣は二本の刀を哲也に素早く振り下ろす。しかし、哲也は「全てを見通す(サーチアイ)」で軌道を読んでそれをよける。そして、哲也は2丁拳銃を二本の剣に変えて、魔獣に向かって走り出す。

ウガガガー

魔獣は哲也に向かって、刀から光線を出す。

しかし、哲也はそれを瞬時によけ、哲也最大の剣撃を魔獣に放つ。

「未来を断ち切る剣撃(ロスト・フューチャー)‼)

ウガガガ・・・

魔獣は魔力の塵になる。塵は哲也の魔力となって消えた。こうして、哲也はダンジョンの魔獣に勝利した。


決勝まであと3日。清隆たちの春の戦いももうすぐで終わる。三人はそれぞれの願いに向かって進んでいた。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ