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魔法使いの争乱(マジシャンズ・パーティー)  作者: 星見 夜人
リボーン・ガールフレンド編
28/68

罪を裁きし者

トルコ戦終了後。

清隆はAブロック準決勝を観戦していた。次の対戦相手の偵察のためだ。

「魂の錬成者(ソウルメーカー)」vs「罪を裁きし(ジャッジメント)」の試合。フィールドはBブロック同様、草原ステージ。対戦形式は3vs3だ。しかし、すでに「魂の錬成者(ソウルメーカー)は一人やられて、フィールドにはリックとネリダが、「罪を裁きし(ジャッジメント)は二人やられて、銀髪の長髪の美少年、チームリーダーのケイネス・ビチャノワが、それぞれいた。ただ、もう、ケイネスはボロボロだ。

「ケイネスとやら、もう降参したらどうだ。

お前の攻撃は俺には効かない。」

「やれやれ、もう勝ったつもりかい、私もそろそろ、本気を出そうかな。」

「負け惜しみを。行くぞ、ネリダ。」

「・・・・」

ネリダは剣と盾になり、リックに装備される。

「はあああ、苦しみながら死にし、魂を今こそその苦しみを解き放て。」

リックはケイネスの足元に血だらけの手を召喚する。すると、手はケイネスの足にまとわりつく。

「ふっ、関係ないよ、リック・ケイオス。こんなもので私は止まらない。」

「負け惜しみを、これで終わりだ、ケイネス。ソウルブレイカー!」

ネリダが変身した剣に火の玉が集まり、リックはケイオスに一撃必殺の業火を放とうとする。だが、

「裁きの一撃(ジャッジメント)!」

ケイネスは魔法陣を展開させ、リックに赤き光線を当てる。

「うっ・・」

リックは光線をくらい、攻撃を中断した。

「・・・なっ、何も見えない⁉」

リックの視界が真っ暗になる。

「ふふふ、驚いているようだね、これは僕の魔法、ジャッジメントさ。この魔法はね、相手の視力、聴覚、嗅覚、痛覚を奪う魔法さ。まあ、どれかしか奪えないけど。じゃあ、そろそろ反撃開始と行きますか。裁きの一撃(ジャッジメント)‼」

リックは自分の手から剣と盾がなくなって行くのを感じた。ケイネスがネリダに攻撃して、ネリダが変身した剣と盾を割ったのだ。そして、ネリダは消えてしまった。

「ネリダ・・」

リックは目には見えずともネリダ消えてしまったことを感じていた。

「えっ・・・フローレンス先輩が消えた・・・」

観客席から試合を観ていた清隆はあり得ない事態に驚いていた。普通ならやられても変身が解けるだけで消えてしまうなんてことはないのだ。


「ふふふ、やはりね。やはり、あの娘ただの人間じゃなかったか。リック、あの娘は君の魔法で造ったものだね。おそらく、君の魔法で魂から肉体をつくりだし、現界させているものだと思うけど、魔法にも限界があって、君に何らかの異常があると、少し攻撃を受けるだけで消えてしまうなんてこともあるわけだ。それに様子を見るに心がないようだったし。あたりかな、リック。」

「正解だ。ケイネス。でもなぜわかった。」

「簡単さ。だって、あの娘、魔法使えるのに魔力をぜんぜん感じないし、それにこの試合中、一言もしゃべらないし、いろいろと不自然だったから。

「そうか。」

「そろそろ、終わりにしよう、リック。」

「・・・っ!」

「あっ、心配しなくても大丈夫ださ。君の失った視力は元に戻るから。これで終わりだ、リック。裁きの終焉(ジャッジメント・フィナーレ)!」

七色の光がリックを襲う。リックは思った。

ごめんな、ネリダ。君を蘇らせることは叶わなかったよ。もう、無理なのかもな。俺の望む、ネリダと過ごす楽しい時間もう来ないのかもしれないな。と。

そして、リックは攻撃を受け気絶する。そして、リックに瀕死判定が出る。

「Aブロック準決勝は「罪を裁きし(ジャッジメント)」の勝利です。これにより、Aブロック決勝進出チームは「罪を裁きし(ジャッジメント)」に決定いたしました。」

結果報告のアナウンスが流れる。

「これが・・今度の対戦相手・・」

清隆は相手の強さに少し顔をこわばらせるのだった。






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