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魔法使いの争乱(マジシャンズ・パーティー)  作者: 星見 夜人
リボーン・ガールフレンド編
26/68

新しい相棒

翌日の夕方。

清隆は、頼んでおいたオーダーメイドの剣を受け取りにいった。

「こちらになります。」

店員はとある一本の剣を差し出す。

蒼透明で、少し太めな刀身、ずっしりした重み、なぜか懐かしみのある握りごこち。

清隆はこの剣を気に入った。清隆は代金を払い、その剣、「青龍」とそれを納める鞘を購入した。

「ありがとうございました、またお越しくださいませ。」

そんな店員の声とともに清隆は店を出た。そして、清隆は峰隆の元へ向かった。


峰隆の泊まっている宿ににて。

「やあ、来たか、清隆。」

「闇帳の修理は順調かい、じいさん。」

「ああ、それなら終わったよ。」

「終わった?早くないか。」

「別に対したことはないから。」

「で、闇帳はどこ?」

「ここだ。」

峰隆が指さしたのは、闇帳とは似ても似つかぬ一本の黒い剣だった。

「これは?」

「これは、闇帳とお前からもらった二本の剣を混ぜって作った剣、「夜空」だ。」

「よ、夜空・・」

「この剣は闇帳の魔法破壊魔法に加えて、もう一つの黒い剣の、遠距離攻撃魔法の能力を受け継いでいる。ちなみに魔法破壊魔法は闇帳みたいに魔力をそれ程使わないし、封印を解くとかは必要ない。」」

「へえーすごい。」

「あ、一応確認しておくけど、預かった剣はもいないからな」

「ああ、わかってるよ。じいさん。」

「それなら良かった。」

「ありがとうな、じいさん。じゃあな。」

「ああ、じゃあな、清隆。」

清隆は峰隆に別れを告げ走り出した。


清隆が向かったのは、とあるダンジョンだった。このダンジョンには大型の魔獣がおり、倒すことで魔力が上がるらしい。なお、このダンジョンで死ぬことはなく、たちあがれない時点強制的にダンジョンの前まで戻り、傷も回復するらしい。

清隆はダンジョン内に入っていった。

すると、突然、巨大な魔獣が姿を現した。

「いきなりかよ。」

清隆はびっくりしつつ、二本の剣を出す。

「頼むぜ、相棒たち‼」

清隆は瞬間移動魔術を使い、魔獣の背後へ移動し、宮野剣術、2の型、「踊る剣術(ブレードダンス)」を放つ。二本の剣と二本の足のコンビネーション攻撃が魔獣に炸裂する。

ウガアアアアアアアー

魔獣が声をあげる。そして、両手の刀を清隆に向かって振り下ろす。清隆は魔法を使い、魔獣の正面から少し離れた場所に移動する。

そして清隆は「青龍」の専用魔法、「テンペストブルー」、「夜空」の専用魔法、「ブラックストライク」を放つ。

魔獣に向かって放たれる蒼と黒の二つの閃光。魔獣もそれに対抗するように口から炎を吐く。二つの閃光と炎が互いにぶつかり合う。そして、どちらとも消えていった。すると、今度は魔獣が驚異の速さで清隆に攻撃をしかけてきた。魔法の発動も許さない素早く全身の体重が乗った二本の刀の振り下ろし。清隆はそれを咄嗟に「青龍」一本で受け止める。

青龍は清隆の何十倍の体重のある相手の振り下ろしを受けても刃こぼれ一つしていなかった。清隆はそれを見て、青龍で剣を受け止めたまま、宮野剣術、5の型、片足回転斬りを放つ。片足を軸にして地面すれすれの姿勢で

回転し、魔獣の足元に夜空で斬りかかる。そして、夜空は魔獣の足に大きな傷をつけた。

ウアアアアアアア

魔獣が声をあげ、後ろに下がる。清隆も後ろに跳躍し、魔獣と距離をおく。

すると、魔獣が魔法陣を展開させ、剣から緑色の閃光を放つ。清隆はその閃光に向かって走る。そして、清隆は緑色の閃光を愛刀夜空で切り裂く。さらに清隆はそのまま魔獣の正面に向かって走り、再び、宮野剣術2の型、踊る剣術(ブレードダンス)を放つ。剣と蹴りの成す怒涛の攻撃が魔獣を襲う。魔獣も二本の刀で清隆の攻撃を受け止める。今度は魔獣の素早い二本の刀が成す連続攻撃。清隆は二本の刀で受け止める。

「うおおおお‼」

ウオオオオオ

清隆と魔獣の一進一退の攻防が続く。やがて、清隆は攻撃を受け止めることができずに攻撃を受け、頬に傷ができる。しかし、そんなことはお構いなしに魔獣はさらに攻撃を仕掛ける。振り下ろされる二本の刀。清隆はそれに対し、二本の愛刀の剣先に魔力を集中させる。

「宮野剣術奥義・始‼」

清隆は魔獣の二本の刀に自分の愛刀をぶつける。愛刀の剣先から放たれるすさまじい威力の魔力の塊が魔獣の二本の刀を砕く。さらに清隆は二本の愛刀からそれぞれの専用魔法を放つ。

「ブラックストライク、テンペストブルー‼」

黒と蒼の閃光が魔獣を襲う。

ウアアアアアアア

魔獣はそれを受けて、魔力の塊となって消えた。そして、その魔力の塊は清隆へと流れ込む。清隆も魔力が大きくなるのを感じた。清隆はこの戦いで二本の新たな愛刀で魔闘会を勝ち抜けると確信したのだった。

清隆はダンジョンの外へでる。すると、魔力が回復するのと同時に頬の傷が消える。だが、疲労感だけは消えなかった。清隆はこの疲労感も消えてくれればもう一度このダンジョンに挑戦できるのにとおもいながら、自分の泊まっている宿に帰ったのだった。







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