マジシャンズアイランド
どうやら目的地に着いたようだ。船から出るともう外が暗くなっていた。そして、巨大なドームが目の前にあった。このドームは、本戦の会場である「バトルアリーナ」だ。
清隆達もあと2日後にここで本戦の開会式に参加することになる。だが、それまでは自由行動なので、この島を好きに観光できる。この島はいろいろな国の街並みが再現されていて、この街を一周するだけで世界旅行をした気分になれる。だから、ここには魔闘会本戦の応援だけでなく、観光目的でくる人も多い。
本来ならここで観光をしたいところだが、夜も遅いので宿に向かうことにした。宿はいくつもあるので、清隆たち、「ソードダンサーズ」のメンバーは日本エリアの宿に泊まることにした。なお、魔闘会本戦出場選手は宿にはただで泊まれるので金額に関しては気にすることはない。
受付を済ませ、それぞれの個室で三人とも休んだ。
次の日。
清隆、哲也、巴の三人が朝食を済ませ、宿から出ると、「ソードダンサーズ応援部隊」とかかれた旗を持った集団が三人を待ち構えていた。その中にはエドガーやメアリー、静香など清隆の知っている顔もいくつかあった。清隆たちが驚いていると、突然、清隆、巴、哲也はそれぞれ、何人かに連行され別々の場所へ移動された。清隆も何人かの集団に担がれて連行された。
清隆は、とある建物の中に入ると開放される。そこの壁をみると、清隆が戦闘中の写真がいくつも貼ってあり、「宮野清隆応援部隊本部」と日本語かかれ、その下に英語で訳が書かれていた。
「ようこそ、私たちのアジトへ。私が本部長のメアリー・ローズよ。」