本戦出場記念パーティー
ソードダンサーズが準決勝を勝ち、本戦出場が決まった次の日、学校では魔闘会の予選のため、授業がなくなっていたが、この日は、清隆のクラス2ーCでは清隆の本戦出場記念パーティーが行われていた。
「清隆の本戦出場に乾杯だああ!」
2-Cの担任、ジャック・クライトン先生の一声で乾杯が行われる。グラスのぶつかる音、アットホームな雰囲気。クラスメイト全員が清隆の本戦出場を心から祝ってくれていた。巨大なケーキを切られ、みんなで食べる。
そこに黒ローブの男がやってくる。
「くっくっく、楽しんでくれているかな。」
「お、お前は!幻夢の使者の!同じクラスだったのか!」
清隆の前に現れたのは、準決勝で清隆と直接闘った黒ローブAだったのだ。
「さあ、招待をあらわすんだ。」
清隆は、黒ローブAの正体が知りたくて仕方ない。
「じゃあ、見せてあげるよ。僕の正体を!」
そう言って黒ローブAは、フードを取る。
現れたのは、クリーム色の長髪、凛々しい顔立ちをした美少年、ジーク・アルウィンだった。
「ジ、ジーク、お前だったのか!」
清隆は、クラスメイトが黒ローブAの正体だったということに驚きを隠せない。
「どうだったかな、僕の魔術は。」
「なかなかすごい幻影魔術だったけど、相手が悪かったな。」
と、清隆とジークが話していると、ケーキが顔に直撃した。
「ぐはっ。」
「これからは戦闘の時間だ!」
清隆の顔にケーキが直撃すると突然、ジャック先生のパイ投げ合戦の開始が告げられた。
みんながケーキを投げまくり、教室もみんなの顔も真っ白になった。こうして、パーティーは楽しく終わった。