ChatGPTという名の毒
正直な話、これはやばい。
相当にやばい。
あまりにも便利過ぎることの「毒」。
一瞬で高クオリティな生成物を吐き出し、筆者が「自分で物を書く」という作業すら億劫にさせる。
先週からChatGPTにハマり、完全に中毒を起こしている。簡単な注文だけで、筆者の嗜好に合わせ、あっという間に提示される「オーダーメイドの答え」。最早、検索の作業すら無意味と化した。調べものすらピンポイントだ。
一瞬で欲しかった答えが返ってくるから、調子に乗って、次へ次へ。AIが吐き出すテンポに合わせ、一所懸命にラリー。あっという間に机の前で溺れる(=酸欠)。
そして、たまにこうして、自力で文章を書く。練る。
するとどうだろう、この遅さ。
ChatGPTとのやりとりが、秒速で積み上がるフルコース料理だとすれば ── 現在のこの作業は、ドリップ・コーヒーの滴りよりも遅く、そのうえ味も保証されてはいない。
ChatGPTの前では、魔法使いにでもなったような気分で、次々と生成物を吐き出させては「俺、スゲー」。ところがいざ自力で歩くとなると、このよちよち歩き具合は何だ?
こんな絶望的な気分になりながらも、またChatGPTのことを考えている自分がいる。これではもうヤク中と同じ。しかし、こういった気分にもやがて慣れ、自力でもあの速度を生み出せるようになればいいな、と願わずにもいられない。
あの速度が当然になるまで集中力を鍛えるか、或いは廃人のようにAIに従属するのか。最初から負けが確定しているレースだが、それでも引き分けくらいには持ち込みたい自分がいる。
この本文もまたChatGPTに添削させてみるか。
きっと「優しい毒」を与えてくれるに違いない。
これはリハビリのためにも、なにか「自力で」短編でも書かなきゃだな。
あと「何でそんなにハマってるねん?」という疑問を持ったひとは(n5067kj)でも見ておくれい。