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デスゲーム始まる直前に主催者が逮捕された

作者: マー

「ワタシの名前はゾディアック。このゲームの主催者です。」


「皆様にはこれから殺し合いをして頂きます。」

大きなスクリーン越しにこちらに話しかける仮面の男。いや声が変えられており女かもしれない。



「はぁ」

明らかに強そうなヤクザ風の人間から、見るからに戦えないひ弱そうな人間もいる。


「最後に残った5人が第1ラウンド…」

「警察です。貴方が榊原真人(さかきばらまさと)さんですね?殺人教唆の罪で逮捕状が発行されてます。」


「え…あのちょっと待って下さい。ゲーム中に本名は言ったらダメでしょう?せめて終わってからに…」


「現場より…容疑者榊原はパソコン越しに集めた人間を殺し合いさせようとする場面に遭遇。現行犯で逮捕します。」


「クソ野郎。警察に捕まる程ヤワじゃねえんだ。」

そう言って榊原は銃を取り出した。


「現場より至急応援求む。場所は漫画喫茶新宿店。犯人は銃を持っている模様。」


大きなスクリーン越しに犯人のむなしい抵抗が映し出される。


スクリーンを見ながら、デスゲーム会場では自己紹介が始まる。

「なぁお前名前は何て言うの?」


「俺は殺し屋をやっている。コードネームXだ。」


「俺は完全犯罪プランナーやってる山田って言うんだ。勿論偽名ね。」


「とりあえずアイツ殺しに行かね?俺たちに殺し合いさせようとしたんだし。」


「それに乗った。ワタシはスパイとして、このゲームの実態を調査する為に潜りこんだ。」


「おうおう、ニイちゃん達オモロそうな話しとるやん。俺もヤクザを辞めた身だが、混ぜてくれんかのう?つっても相手を殺さず痛ぶる方法しか分からんがのう。」


「ボ、僕もハッカー件暗殺者を生業としているので、混ぜて欲しいです。とりあえずこの場所がどこで、どうすれば出られるか解析済みです。」


こうして殺し合いに参加した者は一致団結する。

『榊原(本名)を殺す目的で。』


「さてじゃあ警察がここに辿り着く前に、ここから脱出しますか?」


「まずは警察に捕まって榊原と一緒に暮らす所から始めようぜ?その為に現場近くまで行くか。」


「殺し終わったら脱獄すっべ。プリズンブレイクなら6シーズンしっかり見たしイメトレ完璧。」



こうして彼らは警察に捕まる為に、車を盗み信号無視をしてワザと捕まった。


この後は無事に榊原と同じ刑務所に行く事に成功する。


しかし刑務所で生き残ったのはただ一人だけだった。

誰が榊原を殺すか1人を決めるデスゲームが刑務所内で起きたからだ。

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