EP03.炎と氷は幼馴染で
物語の構成を見直し、最新の投稿よりも前の話を加筆・修正し、少しづつ投稿していこうと思います。
EP02から続く話となり、再び現在のEP03に繋がるよう構成するつもりです。
わかりにくかったらすみません……。
「おいお前、俺と決闘しろよ」
「………………はい?」
「放課後、模擬戦闘場で待ってる……逃げるんじゃねえぞ」
午前の授業が終わりお昼休みに入り、待ちに待ったお弁当の時間だとうきうきで準備をしていると、私の元にやって来たのは一緒に昼食を食べに来たノインとロゼッタではなかった。
真っ赤に燃えるような赤髪を逆立たせ、細めの目つきが印象を悪く感じさせる。逆巻く炎を思い浮かべさせるクラスメイトの男子だった。
いきなり決闘を申し込まれ私が目を点にしていると、そいつはさらに一方的に時間と場所を伝えて去ろうとしたので呼び止める。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って! いきなり決闘なんて言われても意味がわからないんだけど!?」
赤髪の彼とは特に面識がなく、おそらくノインと同じ外部からの編入生だと思われる。
なので、決闘を申し込まれるほど怒らせるようなことをした覚えや、恨みを買った覚えは全くない。
「んなもん、お前がムカつくからに決まってんだろ……!」
「ええっ!? 私、君に何かした覚えなんかないし、名前だって知らないんだけど!?」
「お前のそういうところがムカつくんだよ! 入学して結構な日数経つのにどうしてクラスメイトの名前をお前は知らないんだよ!?」
「あ、あー、それは私が悪いかも。よければ名前を教えてもらっても……?」
入学初日に遅刻してしまったが故にクラスメイトの自己紹介をほとんどを聞けておらず、私が名前を知っているクラスメイトは数人しかいない。わざわざみんなの名前を聞いて回るのもどうかと思うし、授業で他のクラスメイトが名指しされるのを聞いてはいるが、クレストール先生の授業では私以外が指名されたことはない。
絶対に入学初日のことを根に持っているから、先生は私ばかりを指名するのだ。
しかし、他の授業でも何故か私ばかりが指名され、この学院の授業はどうなっているんだと思わなくもない。
「こいつはアクセル・タウドレッド。んで、俺はその幼馴染のジルウェ・エル。……こいつ、昔っから言い出したら聞かない奴なんだよ」
「は、はあ……?」
唐突に横から割って入ってきたのはジルウェ・エルと名乗るクラスメイトの男子で、最初に話しかけてきた炎のような男子はアクセル・タウドレッドという名前らしい。
ジルウェはアクセルとは正反対に澄んだ氷を思わせる明るい青髪を後ろにまとめ、優しそうな目をしているが、どこか軽薄な印象を受ける。
「ジルウェてめえな……! チッ……まあ、そういうことだ。名前も聞いたんならもう文句はねえだろ」
「文句ありまくりなんだけど!? 名前を聞いたからこそ戦う必要なくないですか!?」
アクセルが自分の名前を知らないことに怒っているなら、本人に代わってジルウェが教えてくれたのだからもう戦う必要はないと思うのだが。
「ちっげーよ!? 入学初日からずっとお前が俺よりも目立ってるからだ! お前はモブ! 俺は主人公! モブが俺以上に目立つんじゃねえよ!」
「え、えー……」
そんな理不尽な理由で私は決闘を申し込まれたのか。
というか主人公って……。
確かに入学からしばらく経ち、私はクラスでは目立つ方だ。
初日から遅刻をして注目を集めたことに加え、クレストール先生と模擬試験で一対一で戦った。
よく一緒にいるノインはクラス委員長だし、貴族令嬢であるロゼッタもかなり目立つ。
だから大人しくしているつもりでも自然、私も注目を集めてしまうのだ。
「がんばって反論するのもいいと思うが……諦めた方が賢明だと思うぜ?」
「そ、そんな……幼馴染ならジルウェも説得してよ!」
「幼馴染だから無理だって言ってんだろ? それに俺もお前たちと戦ってみたいと思ってたんだ」
お前……たち。
これはアクセルが私に申し込んだ決闘だったはずだが……嫌な予感がする。
「フ、フレイア……私たち喧嘩売られてる……!」
「私たちに決闘を挑むとはいい度胸ですわね!」
いや、この前の決闘の結果、ノインは正式に私のパートナーになったのだからわかるけど、ジルウェの言ったたちには絶対ロゼッタは含まれていないだろう。
いつの間にか集まってきたノインとロゼッタの二人が、話をややこしくしようとするので頭が痛い。
「おーおー、お前んとこのパートナーさんはやる気のようだぜ?」
それを見たアクセルが煽るのでさらに二人はむきになる。
「フ、フレイアと初めてパートナーを組んでの魔法戦……受けて立ちます……!」
「ええ、とことんまで戦り合いましょう!」
そこ、勝手に決めないで。それに参加しないロゼッタも張り合うな。
どうやら場を治めるために出てきたのだと思っていたジルウェは初めからアクセルの味方だったようで、向こうはパートナーありきでの魔法戦をご所望らしい。
そもそも決闘なんてしたら、また目立ってしまうと思うのだが……。
ほら、こんなに集まって何事かと、何人かのクラスメイトたちがこちらに注目しているではないか。
私が目立つのが嫌なら、これはアクセルの意思に反する行為だと思うのだが。
「あのー、こんなに集まって騒いでたら私、また目立っちゃうんだけど……」
「そうだそれでいい! 目立ったお前をボコせば俺の方が目立つだろうが!」
私が座っている机に両手を叩きつけ、アクセルが吠えた。
教室はしん……と静まり一瞬、クラス中の全ての注目が私たちに集まるが、バツが悪そうにすぐに視線を逸らしていく。
もう十分目立ったと思うのでこれ以上は勘弁してくれませんか、してくれませんよね、はい。
「……もうこれ以上言い争うのも面倒だから決闘は受けるよ……」
「やっとその気になりやがっ……」
「……けーど! 私たちには何のメリットも無いと思わない?」
「……お前、何が言いてえ?」
悪い目つきをさらに鋭くして私を睨むアクセル。
アクセルはクラスで目立っているらしい私を決闘で倒して自分の方が目立ちたい。
そのパートナーのジルウェも私たちと戦ってみたかったと言っている。
ノインはどうか知らないが、私には何のメリットも無いのだ。
「だーかーらー、私たちが勝った場合、何かあってもいいんじゃないかって」
「フ、フレイアの靴を舐める……!」
「ノインさん何を言って……!?」
「いいぜ、どうせ勝つのは俺たちなんだからよ!」
やめて、それは勝っても恥ずかしいの私だから!
お昼ご飯を奢るとかそんな感じでよかったのに……どうしてこうなった。
アクセルは決闘できることに喜んでいるのだろうが、靴を舐めることを喜んでいるようで周りの女子たちが引いている。
もう十分目立ったよアクセル……あなたの望みは叶ったの……。
こうして結局私には何のメリットもないまま放課後、アクセル・ジルウェチームと決闘をすることになった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
放課後、嫌々ながらも承諾してしまった決闘の約束を果たすため、模擬戦闘場に来ていた。
今回の決闘はパートナーと組んで行う魔法戦。そのため私のパートナーであるノインも、もちろん一緒で、参加はしないがロゼッタも付き添いで来ている。
しかし、肝心の対戦相手……今回の決闘を吹っかけてきたアクセルとジルウェの姿が見えない。
「……アクセルの奴、自分から待ってるって言ったのに私たちの方が先に来てるじゃん」
「こ、怖くなって逃げたのかも……?」
「彼らから言い出したのですから、それを反故にするとは思えませんが……」
アクセルは言い出したら聞かない奴だと、その幼馴染であるジルウェも言っていたのだから逃げたなんてことはないと思うのだが……。
「んあ? なんだよお前嫌がってたくせに早いじゃねえか」
「待たせたちゃったかな? 早めに教室は出たんだけど、ごめんよ」
そう思っていると本人たちのお出ましだ。
後から来たのに悪びれる様子もないアクセル、対してジルウェは申し訳なさそうに謝罪をする。
「早いって……遅れたら文句言われそうだし……」
「ああん!? 俺がそんなこと言うように見えるかよ!?」
「見えるね」
「み、見える……」
「ええ、見えますわ」
「言わなくてもすぐに不機嫌になるじゃん」
「ジルウェ、てめえも一緒になって好き勝手言ってんじゃねえよ! チッ……後で覚えてろよ……!」
そういうところでは? ……って言ったらまた怒鳴るんだろうなあ。
とりあえずピリピリとした雰囲気を纏っている内は、誰だってそう思うだろう。
アンガーマネジメントは大事だと聞く。
「それで本当にやるの? それともやめとく? おすすめは後者になります」
「やるに決まってんだろうが! この俺がお前をボコして主人公に返り咲くためにな!」
出たよ主人公……アクセルは余程、主人公にご執心らしい。
確かに物語に出てくる主人公たちはみな、魅力的でどこか人を惹きつける。
私だって物語に出てくるお姫様に憧れていた頃があったが、それは昔のことだ。
お姫様になれるものならなってみてもいいと思うが、そんなことは有り得ないとわかっている。
だから今はそんなことを妄想することはないし、自分のことを主人公だとも思わないのだが、どうやらアクセルからはそう思われておらず、目の敵にされている。
こんなことでもてはやされたくはなかったのだが、入学前にお母さんが言っていたおしとやかにという言葉が身に染みる。
「それなら、さっさと始めて、さっさと終わらせよっか」
私の言葉にその場の雰囲気が真剣なものとなる。
面と向かって二人並ぶと背の高いアクセルを私が見上げる形になり、視線がぶつかり合うと目つきの悪さが相まってなかなかに迫力がある。
数秒ほどの睨み合いの後、どちらからというわけでもなく私たちは無言で模擬戦闘場中央の戦闘位置まで歩を進めた。
「先手はくれてやる。お前の攻撃が決闘開始の合図だ」
「……ロゼッタに頼まなくていいの? それじゃあ終わりの合図になるかもしれないよ?」
「ほざけ。お前なんてハンデがあるぐらいが丁度いい」
「パートナーがいることをお忘れで? そんなんじゃノインに足元すくわれるかもよ?」
「そっちはジルウェがなんとかすんだろ。だから俺はお前だけを相手に暴れりゃいい」
決闘開始を前に互いに挑発の応酬。
互いに一歩も譲らない。
これがノインとパートナーを組んで初めての魔法戦になるが、互いに戦っているところを一度見ているので実力の把握は大丈夫だろう。
幼馴染同士だというアクセルとジルウェがどこまで連携してくるかは未知数だが、私たちならきっとやれる。
「ロゼッター、決闘開始の合図よろしくー!」
「……? フレイアが言うならお任せください」
せっかくの先手をもらってどうしてそれを手放すのかとロゼッタは不思議そうにしているが、先手を取るよりもこちらの方がアクセルには効果的だと思う。
先のやり取りからもわかるし、後手を取ってなお、私たちと余裕で戦えると思っているならその出鼻を挫くのが一番だ。
ふんと鼻を鳴らしアクセルは不機嫌を隠そうともしない。
それに、相手からの提案をハイソウデスカと受け入れてしまうのは私が気に入らない。
「では、準備はよろしいですか?」
ロゼッタの確認にみな、それぞれの私用装備を構える。
今回は学院の訓練用ではなく、ちゃんと自分の物を持って来た。
ほとんど変わらない性能ではあるのだが、やはり自分の物となると手に馴染む。
アクセルを見据え私は剣と三角盾を両手に握り、隣に並ぶノインはこの前と同じく魔法短杖を握っている。
対するアクセルが構えたのは、通常の大きさの剣よりも一回り大きい両刃の大剣に見えるが、剣先には銃口、柄には引き金が付いている――銃剣だ。
アクセルよりも後方に構えるジルウェはシンプルな細剣を構えている。
近距離攻撃用の細剣を握りながら、どうしてジルウェがアクセルよりも後方に構えているのか気になるところではあるが、それはジルウェが使う魔法に関係するのだろう。
「――――決闘開始ですわ!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
それぞれが準備し終えたのを確認したロゼッタは決闘開始の宣言をした。
だが、誰も動こうとしない。
決闘はすでに開始され、互いに様子見というわけではない。
フレイアもアクセルも互いに相手チームに先手を譲ろうとしているのだ。
長い幼馴染生活でジルウェはアクセルの考えそうなことは大体理解しているので、彼が何も言わずともそれを見守り、ノインはフレイアが動こうとしないのでどうしていいかわからず立ち尽くすばかり。
しばらく睨み合うだけの膠着状態が続き、このままでは埒が明かないの先にフレイアが仕掛けた。
「こっちの先手を誘って反撃狙い? そんなことしなくても一発受けてあげるからそっちから来なよ」
再びの挑発で相手の調子を崩しにかかる。
悪役のような安い挑発だが、効果は十分だったようだ。アクセルは構えを解いてフレイアの方に向かってゆっくりと歩み寄っていく。
無防備を晒してアクセルも折れるつもりはないらしい。
それを見たフレイアも構えを解いて前に進み出た。
そして、二人は握る剣を振ってしまえば攻撃が届く距離まで近づき、止まった。
「ほら、そっちから決闘を吹っかけてきたんだから早く――――」
再三の挑発を仕掛けるフレイアの額をアクセルの無言の頭突きが襲った。
「――痛ったー!? 何すんのよこの石頭ー!?」
「んだよ、お前の望み通りにしてやっただけだろ? それに……向こうはもう始めたぜ?」
「……?」
どういう意味かと思案しようとしたところ、鉄と鉄がぶつかり合う音が聞こえ、音の方を確認するとノインとジルウェが鍔迫り合いをしている。
アクセルの先制頭突きを合図に二人は戦いを開始したのだ。
「フ、フレイアに……よくも……!」
「流石に今のは悠長にしてた方が悪い気がするんだけど……」
アクセルの先制頭突きにキレたらしいノインの攻撃を上手く捌くジルウェ。
すぐに武器のリーチでは不利と判断し、ノインは魔法での攻撃に切り替えるがジルウェも魔法を発動し、魔法と魔法がぶつかり合い相殺される。
「だからよ……こっちも早く始めよーぜ!!!」
「……!」
大きく振り下ろされた銃剣の一撃を三角盾で受け止めるフレイア。
心理戦は出番を終え、今度はガチガチの戦闘が始まった。
受け止めた銃剣を弾き、反撃の剣を振ろうとするが銃剣から放たれた魔法弾がそれをさせない。
戦いの流れは完全にアクセルチームに持って行かれてしまった。
「へ、へー……なかなかやるじゃん?」
「……黙って戦えよ。集中しねえと大怪我すんぞ!! ……≪炎の斬撃≫!」
牽制の魔法弾を撃ち込みつつ、襲い来る炎の魔法はかなり厄介だ。
受けに回っていては不利な流れを変えられない。多少強引にしても正面突破するしかない。
「≪祝福≫よ! ……≪防御≫!」
白い炎を身に纏い、三角盾の標準魔法である≪防御≫を強化し、展開したバリアでアクセルが放った全ての攻撃を防いだフレイア。
全ての攻撃を防がれたアクセルは驚愕の表情で目を見開く。
このまま戦いの流れを奪い返すため、反撃に移る。
「続けて≪斬撃≫!」
剣の標準魔法である≪斬撃≫を強化して、反撃の一撃を放つ。
空を翔ける巨大な斬撃が真正面からアクセルを捉えた……、はずだった。
「! ……っおらあ!」
「うえぇ!?」
反撃の狼煙となるはずの斬撃は、アクセルが力任せに振り下ろした銃剣の一振りに両断されてしまい、今度はフレイアが驚愕に目を見開いた。
「う、嘘でしょ……魔法も使ってないのに、そんなのあり……!?」
「だから言っただろうが……先手はくれてやるってよお!!!」
再びアクセルの射撃混じりの斬撃がフレイアに襲い来る。
≪祝福≫を用いての攻撃と防御は魔力の消費が大きく、連発することはできない。
そのため一度、三角盾を使っての防御に専念し、突破口を探る。
隣で戦っているノインの様子を横目に確認するが、ジルウェに張り付かれて非常に戦いずらそうにしている。
それもそうだ。ノインはロゼッタと戦った時、相手の認識を攪乱しての戦いを得意としていた。
パートナー戦では攪乱のためとはいえ姿を隠そうとすれば、もう片方に攻撃が集中してしまい負担が非常に大きくなる。
そのままパートナーに倒れられでもしたら、その負担は最初以上になって自分の元に帰って来るのだからその戦術は取れない。
二人にとって厳しい現状を打開するには難しくても一度、タイミングを合わせて連携するしかない。
「……ノイン、合わせるよ!」
「! わ、わかった……!」
距離を取るために後方に飛んだフレイアをカバーするようにノインも動く。
しかし、敵を前に堂々と連携のタイミングを話しているのだから、そう簡単にそれを許してくれはしない。
「させっかよ、ジルウェ!」
「オーケー……≪氷槍≫!」
空中にいくつかの鋭い氷柱が生成され、フレイアたち目がけて発射される。
決して遅い速度ではないが、避けられない速度でもない。
それを回避しようと二人はそれぞれ横っ飛びに転がるが、それを追尾するように氷柱は軌道を変更した。
ジルウェが指揮棒を振るうように細剣を動かすと、その通りに氷柱も動いたのだ。
「……≪反射≫!」
とっさにフレイアは三角盾で、ノインは魔法を発動することでなんとか凌いだ。
さらにノインはジルウェの放った魔法を反撃の起点にしようと、空中で静止させた氷柱を跳ね返そうとした。
「させねえ、≪炎球≫!」
ノインに跳ね返されかけた氷柱目がけて、アクセルは火球を飛ばす。
氷柱と火球は空中でぶつかり合い、高温で熱せられた氷は水蒸気となり一気に爆発。
フレイアたち二人を白い水蒸気が覆い隠した。
アクセルとジルウェはとっさに防御されることを最初から想定していた。それが彼らの必勝パターンだから。
水蒸気で相手の視界を奪ってから、さらに二人で挟み込むように魔法攻撃で追い打ちを仕掛ける。
自分たちを見失った相手はどこから攻撃が来るかと身構えるが、高威力の魔法を前に為すすべもなくそのまま敗北するのだ。
だから、今回もそれで決闘は終わるはずだった。
「爆ぜろよ! ≪炎の斬撃≫!」
「終わりだよ! ≪氷の斬撃≫!」
水蒸気目がけて二人は飛び込み、勝利の一撃を叩きこもうとした。
しかし、――――
「……ノインに≪祝福≫を!」
「≪突風刃≫……!」
フレイアたちを覆っていた水蒸気が、中心から吹いた暴風によって一気に薙ぎ払われた。
水蒸気が晴れたことによって、アクセルたちは攻撃を仕掛けたままの無防備の状態を晒すことになり、そこにはフレイアとノインがすでに反撃の体勢を整えて待ち構えていた。
「≪盾攻撃≫!」
「≪岩の刃≫……!」
無防備な二人にフレイアたちの反撃が炸裂し、アクセルとジルウェはその場から吹っ飛ばされてしまった。
アクセルチームは確実に相手を倒すための手段として近距離攻撃を選んだことで、フレイアチームに体勢を立て直す時間を与えてしまったのだ。
吹っ飛ばされたアクセルとジルウェは立ち上がろうとするが、フレイアたちの打撃攻撃の余波で立ち上がることができない。
ここにフレイアチームとアクセルチームの決闘は決着した――――。
次回は最新の続きを投稿する予定です。
いいね、評価ありがとうございます!
12/26 話数の位置を変更できなかったので投稿し直しました。




