片目のサムライガール
焼け焦げた匂い「盗賊でしょうか?父上」幼いながらも腰には刀を下げ脇差しも添えられている。「戦の時代が終わり幕府が出来ても行き場のない有象無象は多い、うん足音複数か!」その時には少年はその場におらず………「はっ、逃げ場ねぇぞ、ツラ見られたからな女でも殺しておこう」ひでえーな頭はと数人の男が女の子を囲む、疾風の吹く数人いた男が首から血を吹き倒れる女の子の前に「大丈夫だか!「危ない!」女の子の片目が宙を舞う「よくもやりやがったなガキ!てめぇも」男が真っ二つに切り裂かれる「馬鹿者が油断しおって!」「ごめんなさい父上でも」女の子の手当を始める「すまんの、片目は」にこやかに笑う女の子………その時男の子が自分の脇差しで片目をくり抜く「これでお揃いだね」…………洗濯物が並ぶ大きな庭門下生も多く稽古に励んでいる年の頃は十代の女性大量の洗濯物を干している。「開門!道場主はいるか!遥々江戸まで来たのだ最も大きな剣道道場を打ち破らなければな!」男は複数の看板を投げる。そこには有名所の文字が並ぶ。稽古をしていたリーダーらしき少年が現れ「ここをどこだと剣術指「御託は結構てめぇじゃ相手になんねーよ」数分でコテンパンに奥から「騒がしいぞ」「てめえが主か俺と立ち会えなんなら金でも」じゃりんと男の前に数両の小判が「金が目当てならすぐに立ち去れ看板はやれん」「気が変わったまぁまぁ今までも金を払う輩はいたがな試合の後だった」木刀を構え「俺と戦え!」「分かったなら奥へ」大きな庭が見える道場へ「ここでやるのか?さすがに玄関ではカッコが「十名洗濯終わったか?終わってないなら私が後はやる。そこの挑戦者の相手を頼むよ」最後のふんどしを干しながら「いえ、もう干し終わりましたから、じゃあ桶だけ戻してもらえますか?」「心得た」と桶を両脇に抱える主に「てめぇ!まさかそこのしもづかいに俺の相手をサセルキカ」作用だがと主、そそくさと道場へあがる女の子門下生の子に竹刀を借りる「では始め…おっと」後方へさける女の子の着物が斬れる「女やめておけ切り捨て御免じゃ」構える女の子「いつでもどうぞ」にこやかに返す………数分間打ち合っている正確には挑戦者が打っている剣戟を女の子が裁いている。息切れで動けなくなる挑戦者「諦めますか?」木刀をふり女の子を遠ざける「ちわーす生きのいい魚捌きって先生またですか?十名をこき使い過ぎでは?」「んー今日は鰯かな?不漁みたいだの?心配せんでもお上の沙汰ではないからの軽くあしらっておるじゃろ」「そういやふらふら若は戻ってないんですか?自分磨き過ぎのでは?」「風来坊でのいっそ十名に継がすかの」マジで色々ねじ曲げて継がせそうだと魚屋のお嬢さんその後介抱して腹いっぱい食べさせて「また来てくださいね」とお見送り道場破りリピーターさせてどうすんのと魚屋さん傍らで笑う主なのだった。