「名実ともに」18
とある墓の前(少女の父の墓)
男①(A国防衛大臣)
「…」
X「此処に居たか」
男①「…まぁな」
X「何年ぶりだ此処に来るのは?」
男①「…25年ぶりかアイツ(少女)はどうしてる」
元気か?」
X「ああ、だが一つ質問がある」
X「なぜアイツ(少女)の記憶を消した?」
男①「…まぁな、父親として過ごしていたかったと言う
事もあるが、機械としての記憶を残しておきたく
なかった、あの子の為にも、そして我々の為にも」
そして男①は彼女(少女)のB国王家の血に宿る力に
気づいているはずだ、と付け加えた、そして突然
謝り始めた
男①「…すまなかった」
X「?」
男①「彼女の事もそうだが、家族がA国に
移住しようとは言っていたが俺も戦争に
参加するべきだった」
X「そんな事はないさ、気に止む事はない」
男①「…しかし」
X「それにだ、今は未来の事を考えるべきだろ」
男①「…そうか」
男①「此処から見える、あの宇宙まで届くあのタワー」
男①「あの、先にある監視塔と生産工場を壊さない
かぎりB国再建の目処は立たない」
男①「…X」
X「?」
男①「俺はA国の首相になる、どんな汚い手を
使ってでも」
男①「これが、プランBだ、塔の設計図と
警備の予定表だ」
X「すまない」
男①「…」
X「もし、そっちのプランAが上手く行けば
俺たちの計画も必ず上手く行く」
男①「ああ、わかってる」
男①「いいか、Xもし俺が死んだらすかさずプランBを
実行しろ」
X「…」
男①「いいな?」
そして、2人は別々の道を歩いて離れていくのだった